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OB昌子の姿に刺激…米子北高「先輩に届くくらいの活躍を見せる」

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先輩のDF昌子源(鹿島)に声援を贈る米子北高の生徒たち

 偉大な先輩の雄姿に、鳥取から埼玉へ大声援が送られた。6大会連続6度目のW杯出場を決めたオーストラリア戦に先発フル出場し、2-0の完封勝利に貢献したDF昌子源(鹿島)の母校・米子北高(鳥取)では、サッカー部員など関係者が校内で生中継を見守った。

 昌子は08年にG大阪ジュニアユースから米子北高に進学。当初はFWだったが1年時にCBに転向し、翌年のインターハイ準優勝に貢献するなど一気に頭角を現した。食堂のスタッフとして長年、部員たちの奮闘を見守っている小川真紀子さんによれば、「唐揚げが好きで、1年のときから物おじしない元気な子だった」という。「卒業式のとき、周りは友達と騒いでいるのに、他の子と2人であいさつに来てくれて『プロで頑張るよ!』と言ってくれた優しさが忘れられない」と思い出を語る。卒業後は鹿島でさらに力を伸ばし、現在は日本代表のレギュラーを任されるまでになった。

 この日は校内の視聴覚室にモニターを設置し、門脇由己校長やサッカー部員、サッカー部後援会関係者など約120人が集結。生徒たちは同後援会が作成・寄贈し、埼玉スタジアムにも掲出された「元気の源 昌子源」の横断幕を掲げて声援を贈った。前半のピンチにはどよめきが起こったが、直後のFW浅野拓磨(シュツットガルト)の先制点に大きな拍手が。後半はチャンスで追加点を決められず、誰もが頭を抱えるシーンが目立ったものの、MF井手口陽介(G大阪)の追加点に大喜び。勝利の瞬間は一斉に立ち上がり、「ニッポン」コールで日本のW杯出場と先輩の活躍を祝った。

 昌子の在籍当時に監督を務めていた城市徳之総監督は、「ピンチでも安定した守りを見せていてホッとした。こういう舞台に米子北高のOBが立っているのを見るのは幸せで、現在の生徒には大きな励みになる」と喜び、「ロシアW杯までは長い。鹿島でさらに成長して、日本代表のレギュラーに定着してほしい」とエールを送った。今年度の主将で同じCBの三原貫汰は「同じグラウンドで練習していた先輩がW杯出場を決めたのはすごい。僕たちもプレミアリーグWESTや選手権で、昌子さんに届くくらいの活躍を見せたい」と目を輝かせていた。

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