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スタメン定着の18歳・東京V渡辺、「ベンチにすごい選手が控えているので」と足がつるまで走り切る

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[9.2 J2第31節 千葉2-2東京V フクアリ]

 5試合連続でスタメン出場を続けている東京ヴェルディの高卒ルーキーMF渡辺皓太は、2日にアウェーで行われたジェフユナイテッド千葉戦でもチームの全得点に絡む活躍を見せた。

 後半11分、PA内へのフリーランとスルーからFWドウグラス・ヴィエイラの同点ゴールを引き出すと、同17分には低い位置に下がって最終ライン裏へのロングボールを配給。これが相手の連携ミスを呼び、FW梶川諒太の一時は勝ち越しとなるゴールにつながった。

「先制される展開になってしまったけど、点を取れる自信はあった」。そう振り返った渡辺だったが、勝ち点1という結果には「逆転した後に失点しないで追われたら良かった」と悔いを残した。

 この日は後半35分に交代するまで、80分間にわたってプレー。守備では相手の最終ラインまでプレスをかけ続け、攻撃ではPA内へ何度も顔を出し続けた。交代時は足をつってしまい、担架でピッチを後にするほどの走りっぷりだった。

「ベンチにはすごい選手が控えているので、最初から100%で行くようにしている」と話したように、サブメンバーにはこの日の交代相手となったベテランのMF橋本英郎を始め、FW高木善朗、FW高木大輔らが入っているため、途中交代は覚悟の上でプレーしているようだ。

 渡辺と梶川が中盤の前列でコンビを組むようになった第27節の熊本戦から、チームは4連勝を記録。今節は引き分けに終わったが、第26節終了時に13位だったチームが現在はプレーオフ圏内の6位につけており、貢献度の高さは結果が示してくれている。

「プロになって半年はたっているので、レベルには慣れてきている。ただ、そこで試合に出してもらっているからには、もう少しやらないといけない」。ここまで17試合出場、充実したルーキーイヤーにも満足しない18歳は、さらなる高みを目指している。

(取材・文 竹内達也)
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