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[Rookie League]得失点差で降格も、西武台が意地の大逆転勝利!市立船橋の全国への道阻む!

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後半43分、西武台高はMF今田剛が執念の同点ヘッド

[9.2 Rookie League A Group第9節 西武台高 3-2 市立船橋高 時之栖うさぎ島G]

 関東・静岡の強豪18校の1年生が90分間ゲームのリーグ戦を通して、勝利と将来へ向けた強化を目指す「2017 Rookie League」は2日、最終節を行い、A Groupでは9位の西武台高(埼玉)が後半終了間際の連続ゴールによって3位・市立船橋高(千葉)に3-2で逆転勝ちした。

 西武台の最終順位は9位。勝ち点9で並んだ帝京高を得失点差で下回り、目標の残留を勝ち取ることはできなかった。それでも、西武台は最後まで一つになって激闘。最終戦で意地の逆転勝利を飾った。

 試合の主導権を握っていたのは市立船橋だった。前半5分にFW鈴木唯人のアシストからFW松谷昂輝が先制点を決め、12分にも鈴木が決めて2-0と突き放す。勝てば3位でU16全国交流大会プレーオフ進出の決まる市立船橋は2点リードを持って前半を折り返した。

 だが、西武台は重視していた後半立ち上がりにMF佐藤祐作のアシストから西方凛人が決めて市立船橋にプレッシャーをかける。市立船橋は鈴木が独力でDFを切り裂くなど決定機を連発していたが、シュートを決めきることができない。

 終盤、勢いを増した相手の攻撃をCB出川裕一朗やGK金子麗音らがしっかりと跳ね返していた市立船橋だが、後半終了間際に喫したまさかの連続失点で涙を呑む結果となってしまう。

 43分、西武台はMF和田佳士の右アーリークロスをファーサイドのFW池田上総介が頭で絶妙な折り返し。これを気迫溢れるプレーを続けていたMF今田剛が執念のヘディングシュートでゴールへ押し込んだ。
 
 劇的な同点弾に沸く西武台イレブン。精神的なダメージが大きかった市立船橋に対し、西武台は一気に畳み掛ける。同点ゴールから1分後の44分、右サイドからカットインした池田が得意の左足を振り抜くと、シュートはゴール左上隅を破って決勝点となった。

 残留こそ逃したものの、西武台イレブンは価値ある1勝に大喜び。今田は「みんなであきらめずにやれて、みんなが一つになって、気持ちで掴んだ勝利だと思います」と笑顔を見せ、「しっかりといい形でリーグ戦を終われたと思います」と胸を張った。市船に逆転勝ちした自信と、もちろん悔しさも持って、これからの2年間、ライバルたち以上の成長を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
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