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[Rookie League]昨年、一昨年の優勝校対決は後半ラストプレーで流経大柏が追いつき、3-3ドロー!前橋育英はU16全国出場逃す

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前橋育英高流通経済大柏高

[9.2 Rookie League A Group第9節 前橋育英高 3-3 流通経済大柏高時之栖うさぎ島G]

 関東・静岡の強豪18校の1年生が90分間ゲームのリーグ戦を通して、勝利と将来へ向けた強化を目指す「2017 Rookie League」は2日、最終節を行い、昨年のA Group優勝チーム・前橋育英高(群馬)と一昨年優勝の流通経済大柏高(千葉)が激突した好カードは激しく得点を奪い合った結果、3-3で引き分けた。前橋育英は4勝2分3敗で4位。流経大柏は4勝1分4敗の6位で大会を終えた。

 上級生が今年のインターハイ準決勝で対戦している両校。試合はそのインターハイ優勝の流経大柏が先制する。前半14分、FW大西悠介の左CKをファーサイドのCB古谷優斗が折り返し、最後はMF木村聖が右足で蹴り込んだ。

 流経大柏はCB古谷が抜群の高さを発揮。大西のダイナミックな仕掛けやFW羽坂豪のキープ力、そしてセットプレーを活かして前橋育英ゴールへ迫る。一方の前橋育英は連動性高いパスワークにMF江原大和のスルーパスやMF倉俣健、MF松澤成哉の両翼のドリブル突破などを織り交ぜて攻め返す。そして26分、左SB並木歩己の放ったクロスボールから倉俣が頭でゴールへ流し込んで同点に追いついた。

 流経大柏は38分、再び大西のセットプレーからCB伊藤勇輝が勝ち越しヘッド。だが、前橋育英は後半30分過ぎから交代出場のFW神谷崇仁が2ゴールを決めて試合をひっくり返す。それでも、右SB山田涼太が「このRookie Leagueを通して勝ち切ることが少なかったので、そこを修正していってインターハイや選手権で勝てるようにしていきたいです」と反省していたように、前橋育英は勝ち切ることができない。

 敗れれば、入れ替え戦に回る可能性のあった流経大柏だが、後半ラストプレーで意地を見せた。大西が右サイドから右足でフワリとしたFKを蹴り込むと、MF松村未来翔が渾身の同点ヘッド。流経大柏は自力で残留を決め、前橋育英は勝ち点3を逃したことでU16全国交流大会出場権を懸けたプレーオフへの進出を逃した。

 流経大柏の大西は「自分たちは4敗していて、最後の1試合で絶対に負けないという意識でやってきて、最後に1点取れたのは自分たちの成果だと思っていますけれども、今まで(コーチの斉藤)礼音さんとかに言われてきたことはまだまだ全然足りないと思っています」と反省していた。

 試合後、流経大柏は日が落ちて真っ暗なグラウンドでカバーリングのトレーニング。選手たちはインターハイで優勝した先輩たちのように勝つために徹底する部分、そして厳しい言葉を受ける中で、流経大柏が勝たなければならないチームであることを再確認していた。

 大西は「負けることは流経のプライドに傷をつけてしまう。1試合1試合大切にしたいと思っています」。今年、インターハイで優勝した先輩たちは2年前の「Rookie League」を8勝1分で制している。それに比べると、出足では躓いたかもしれない。だが、先輩たちに追いつき、追い越せるように、これからの2年間努力し、勝ち続けることを目指す。

(取材・文 吉田太郎)
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