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[MOM2207]静岡学園MF小山尚紀(1年)_技巧派軍団の中でも「スケールがデカイ」ドリブラー

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静岡学園高MF小山尚紀

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.2 Rookie League A Group第9節 桐光学園高 0-1 静岡学園高 時之栖うさぎ島G]

 斎藤興龍コーチは「スケールがデカイ。最近、鋭さがついてきた。発想、テクニック……。本当に楽しみ」と笑顔を見せながら、期待のドリブラーについて語っていた。

「元祖・技巧派軍団」。近年も川崎Fで台頭中のMF長谷川竜也やユニバーシアード優勝に貢献したFW旗手怜央(順天堂大)ら個性的なアタッカーを輩出している静岡学園高の1年生の中で今、特にブレイクの予感を漂わせている選手がMF小山尚紀だ。

 この日は「きょうは何もしていないです」と首を振ったが、ドリブルについては斎藤コーチの言葉通りのスケールの大きさ。足技でDFをかわし、DFに厳しく当たられてもいなして前進していく。桐光学園高は複数の選手でボールを取りきっていたシーンもあったが、彼のプレーは1対1ではほぼ止まらないような印象だった。

 決して大柄ではなく、高校入学後に特別身体が大きくなった訳でもないという。だが、「中学校(セゾン滋賀)からずっと練習していて、タッチのスピードとか縦に行く迫力とか考えてやっていた。ゴール目指すようになって、前に自分から仕掛けていくプレーが多くなったかなと思います」。

 その前へ行くプレーは本人も進化を感じている様子。以前は先輩たちと対戦しても身体で負けることが多く、全然前へ行くことができなかったというが、現在は「1対1やったらそんな負ける気はしないです」というのも納得のプレーを見せている。

 目標はすぐにでもトップチーム昇格……、という訳ではないようだ。「今、Aに入っても何もできないですし。フィジカルとかもそうですし、タッチもまだまだ遅かったり、そういうところがある。判断のスピードをもっと速くしないといけない。先輩に結構(大勢)上手い人とかいるので、目標に頑張る」と自分自身を分析。先を急ぐこと無く、地道にレベルアップしてまずは静学で一番の選手になる。

(取材・文 吉田太郎)
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