[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.3 Rookie League入れ替え戦 帝京高 2-6 清水桜が丘高 時之栖うさぎ島G]

　下位リーグに当たるB Groupとは言え、強豪との対戦続く「Rookie League」で得点王とアシスト王の2冠。清水桜が丘高のFW松永颯太(1年)が来季のA Group昇格を懸けた入れ替え戦でも抜群の攻撃力を発揮した。

　前半20分、左サイドでボールを受けた松永は対応したDFを鋭いターンでかわすと、スピードに乗ったドリブルで一気にゴールへ迫る。追いすがるDFを逆に引き離すような加速を見せてGKと1対1となった松永は、そのまま右足シュートをニアサイドへ沈めて先制点をもたらした。

　個で強豪・帝京高の守りをこじ開けた松永は後半2分にも右SB望月海千の左足シュートのこぼれ球にいち早く反応。頭で2点目のゴールを決めた。

　その後も高速ドリブルとテクニカルな部分の両方を発揮した松永は、ドリブルで持ち込んでポスト直撃のシュートを放つなど存在感。「一本のプレーで試合を決めるというか、裏へ飛び出して自分が決めてゴールでちゃんとチームを勝たせたいです」というFWはインパクト十分のプレーでチームを勝利へと導いた。

　リーグ戦、そして入れ替え戦を通して結果を残した松永の憧れの存在は、日本代表FW岡崎慎司。「泥臭いプレーとか好きなので自分も泥臭く決めたいです。選手権が近いので、メンバーに入っていけるように、今後の練習もしっかりとやっていきたいです」と意気込む松永が今秋、清水桜が丘へ名を変えてから初となる選手権出場にゴールで貢献する。

(取材・文　吉田太郎)

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