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日本vsサウジアラビア 試合前日のハリルホジッチ監督会見要旨

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試合会場で公式会見が行われた

 サウジアラビア遠征中の日本代表は4日、試合会場のキング・アブドゥラー・スポーツ・シティで公式練習を行った。練習前にはバヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に出席。5日のW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦に向けて意気込みを語った。

バヒド・ハリルホジッチ監督
「良い試合になるだろう。両チームとも美しいチームだと思う。サウジアラビアはプレッシャーを感じているだろう。なぜなら勝たないといけないからだ。ただ、我々も勝つトライをしに来た。スタジアムも満員になるだろう。美しいピッチも用意してもらっている。少し暑さは残るだろうが、良い試合を期待していいと思う」

―香川と長谷部が不在であることの影響は? サウジアラビアの気温と湿度はどうか。(サウジアラビアメディアの質問)
「サウジアラビアの方々によくしてもらって感謝している。何年か前、サウジアラビアで指揮を執ったことがある。数か月間しかいなかったが、アルイテハドの関係者には、この場を借りてもう一度『こんにちは』と言いたい。

 ケガ人についてだが、我々にとって長谷部と(香川)真司は必要だった。しかし、ケガを持っていた。彼ら以外にもここのところ何人かケガ持ちの選手を抱えていたが、A代表にとってより良いパフォーマンスが整っている選手を選んできた。明日も同じ状況だ。私は私のグループに信頼を置いている。明日プレーするであろう選手はしっかり応えてくれると思う。

 暑さと湿度に関してだが、気候条件はサウジアラビアの選手のほうがアダプトしていると思う。アドバンテージは彼らのほうにある。ただ、我々はどこの国に行っても勝利を目指して戦ってきた。野心を持ってここに来た。我々にとって難しい試合になるだろうが、サウジアラビアにとっても難しい試合になるだろう」

―暑さによって戦い方に変化はあるか?
「暑さがあれば、より汗をかく。さらに我々は移動もしてきた。トレーニングでしっかり強度を調節する必要がある。メディカルトレーナー、フィジカルトレーナーが疲労回復のトレーニングをしっかりやってくれた。このようなコンディションでプレーする際に知っておかないといけないのは、精神面の側面が重要ということだ。個人的にも組織的にも、強い精神面を持って臨まないといけない。オーストラリア戦も全員が力を出し尽くして勝利をつかみ取った。選手には伝えてあるが、(サウジアラビア戦は)雰囲気も環境も“熱い”ものになる。我々がW杯本大会に向けて成長し、大きくなりたければ、非常に重要なテストになる」

―オーストラリア戦の勝利によってチームの団結は高まっているか?
「オーストラリア戦後も選手を祝福した。彼らがグラウンドでフィジカルコンタクト、そして団結心を見せたことは誇りに思う。あんなに短い時間で攻撃も守備も私が要求したとおりにやってくれた。この気持ちを続けて、犠牲心を伴い、自分自身を越えていき、明日も同じことを繰り返せば、サウジアラビアにとって難しい試合になるだろう。ただ、私はサウジアラビアのチームをリスペクトしている。彼らは素晴らしいクオリティーを持っている。私のチームの選手には、アウェーでも同じプレーができるんだと、自信を持ってもらいたい」

―オーストラリア戦でプレーしていない選手で明日起用したい選手はいるか?
「この試合は特別というよりも、成功したあとの試合。最終予選最後の試合でもある。オーストラリア戦が終わって、何人かの選手は非常に疲労していた。どのチームで臨むかは決めていないが、オーストラリア戦であれだけのパフォーマンスを出した。今朝もミーティングをしたが、『絶対に気を緩めるな』『さらに高い気持ちを持って臨むチームにするぞ』と言った。(ミーティングでは)フランスの例も出したが、ルクセンブルクという小国に対して、驚きの結果が出た。どんなチームにとっても、W杯最終予選に小さなゲームはない。しかも今回は相手のホームで、クオリティーも最も高いチーム。我々にとってかなり高い挑戦になる。本大会で野心を持って戦いたければ、この大きな挑戦を乗り越えないといけない」

(取材・文 西山紘平)

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