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同時刻開始ではない最終節に疑問のサウジ監督、日本戦は「少し奇妙な試合」

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公式会見に出席したサウジアラビアのマルク・ファン・マルバイク監督

 5日のW杯アジア最終予選で日本代表と対戦するサウジアラビア代表は4日、試合会場のキング・アブドゥラー・スポーツ・シティで公式練習を行った。練習前の公式会見にはベルト・ファン・マルバイク監督が出席。W杯出場を懸けた大一番を前に「明日はこのグループのベストチームと対戦する」と日本へのリスペクトを口にし、「日本のW杯出場を祝福したい」と述べた。

 各組2位以内がW杯への出場権を獲得し、3位チーム同士がプレーオフで対戦するアジア最終予選。B組は最終節を残して日本の首位が決まったが、2位サウジアラビアと3位オーストラリアが勝ち点で並び、熾烈な2位争いを繰り広げている。オーストラリアの最終節はホームでのタイ戦。オーストラリアが勝つと仮定すれば、サウジアラビアが2位を確保するためには日本戦の勝利が絶対条件になる。

 ただ、B組の最終節は同時刻キックオフではなく、オーストラリア対タイの試合が日本時間19時、サウジアラビア対日本は同26時半開始予定となっている。そのため、サウジアラビアはオーストラリアの結果を知ったうえで日本戦を戦うことができる。

 ファン・マルバイク監督はこうした背景について「少し奇妙な試合だ」と認めたうえで、「7時間前にオーストラリア対タイの試合があり、我々は試合前にその結果を知っている。このチャンスをつかみたい」と力を込めた。会見にはキャプテンのDFオサマ・ハウサウィも同席。「夢を叶えるために明日の試合はがんばらないといけない」と意気込んだ。

(取材・文 西山紘平)

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