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印象的な動き見せた広島ユースMF川井、高精度キックと運動量武器にU-18代表の右SB奪取狙う

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U-18日本代表の右SB奪取を狙う川井歩

 1本ごとにメンバーを入れ替えながら20分×3本行われたU-18日本代表候補の“青白戦”。3本とも右SBを務めた川井歩(広島ユース)が印象的な動きを見せていた。

 高精度の右足を持つキックの名手で、運動量も特長とする川井は1本目から前方のSH、FWを追い越してPAへ侵入する動きを披露。後方でゲームを作りながら、タイミング良く攻め上がってボールを引き出し、クロスまで持ち込んでいた。

 だが、本人は「疲れてきたりしたらミスが目立っていたりしたので、最後までしっかり切らさないこと。技術の方は課題かなと感じました。まだまだクロスも引っかかっていましたし、ピンポイントで合わせていけるようにしたい」と反省していた。

 確かにクロスまでは持ち込んでいたものの、相手に当ててしまうシーンなどがあり、ゴールを演出することはできなかった。それだけに、6日の合宿最終日へ向けて「ラスト1日なので、悔いの残らないように全力でやっていきたい」。特長をより発揮してアピールすることを誓っていた。

 所属する広島ユースや広島のトップチームに練習参加した際のポジションも主にSH。その他、ボランチやSBもハイレベルなプレーを見せる川井はU-18日本代表の有力な右SB候補だ。だが、2月のU-18代表スペイン遠征では「自分の武器であるクロスの部分だったり、運動量の部分はもっと出せたかなと思います」と反省する内容に。所属チームでのプレーと同じような積極的なプレーもできなかった。

 だからこそ、7か月ぶりに復帰したU-18代表では声がけから精力的に行っていく意欲。「味方と上手くコンビネーションで崩したりの方が得意な部分があるので、SBの方が突破はしやすい」というSBのポジションで周囲が納得するプレーを見せて今後への可能性を示す。そして、先発として11月のAFC U-19選手権予選に臨む。

(取材・文 吉田太郎)

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