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日本vsサウジアラビア 試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

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試合を見つめるバヒド・ハリルホジッチ監督

[9.5 W杯アジア最終予選 日本0-1サウジアラビア ジッダ]

 W杯アジア最終予選は5日、最終節を行い、B組の日本代表は敵地でサウジアラビア代表と対戦し、0-1で敗れた。

以下、試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

バヒド・ハリルホジッチ監督
「まずサウジアラビアの勝利と予選突破を称えたい。しかし、私はこの予選の最後を勝利で飾りたいと思っていたので、少し悲しい気持ちになっている。我々の戦いが敗戦に値したかどうかは分からないが、多くの決定機をつくることはできた。ただ、最後のフィニッシュのところが欠けていた。疲労も見られた。デュエルで相手に食らいつく姿が減っていった。攻撃のところで大胆なプレーとボールコントロールが少し足りなかった。しかし、このチームにはまだまだ伸びしろがある。W杯までにもっともっと成長していきたい」

―大迫がベンチから外れた理由は? 本田と岡崎を先発に戻したが、今日のパフォーマンスについてどう思うか。
「大迫がメンバーに入っていなかったのは岡崎と杉本にチャンスを与えるためだ。よりフレッシュな選手を入れる、他の選手に機会を与えるという2つの理由だった。本田に関しては、トップコンディションでないことは分かっていた。(所属クラブで)ゲームの出場時間が短く、試合勘が欠けていることも分かっていたので、45分という前提で使った。現在、彼はリズム、試合勘の面でトップレベルではない。今後も努力して、トレーニングをして、しっかりそれを取り戻してもらいたい」

―前半はゲームをコントロールしていたが、後半、相手が選手交代し、戦い方を変えてきたときに対応が遅れた。
「19番の選手が途中から入ってきて激しいプレーをするというのは選手に伝えていた。(試合後に)試合のデータも見たが、8つのチャンスがあった。8つのチャンスがあれば、点は取らないといけない。ただ、疲労もあった。移動、暑さ、湿度の影響かもしれないが、爆発力がなかった。しかし、勝利に限りなく近いところまで行った。敗戦に値する内容ではなかったかもしれない。ただ、こういったゲームに慣れていない選手もいる。そういったところでゲームコントロール、ボールコントロール、大胆さが欠けていたかもしれない。この姿を見て、失望はしていない。連続したプレーも見られた。2、3点は取れていたと思う。ゴールラインのところでクリアされたものもあった。選手はいいプレーも見せてくれたが、細かいところで運が足りなかった。ここまで素晴らしい道のりを歩んできたので、最後を勝利で締めくくりたかった」

―サウジアラビアの作戦は前半で日本を疲れさせ、後半は選手を入れ替えて攻撃に出るというものだった。それは正しかったか?(サウジアラビアメディアの質問)
「勝利につながったので、それが戦術だったのなら良い戦術だったと思う。ただ、我々も19番の選手が後半に入ってくることは予想していた。彼が入ってきて、一人でたくさんのチャンスをつくった。暑さや高い湿度の中で選手が疲労していったのも自然だと思う。我々が2点、3点取っていれば、まったく違う試合になっていた。前半のうちに点を取っていれば、その時点で試合を決定づけることもできたかもしれない。もしかしたら運が味方したかもしれないが、今日は相手が勝利した。両チームがしっかり戦ったゲームだった。もしかしたらモチベーションのところで相手のほうが高かったというのもあるかもしれない。オーストラリア戦のような試合を、短い時間でもう一度再現するのは難しかったかもしれない」

(取材・文 西山紘平)

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