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注目される中「プロで通用するプレーを」。浦和内定の明治大MF柴戸が決勝アシスト

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浦和内定の明治大MF柴戸海は決勝点をアシスト

[9.6 総理大臣杯準々決勝 常葉大浜松キャンパス 0-1 明治大 J-GREEN堺]
 
 来季の浦和レッズ加入が内定している明治大MF柴戸海(4年=市立船橋高)が、後半終了直前に決勝点を演出した。

 2日前の2回戦で先発フル出場していた柴戸はこの日、ベンチスタート。前半43分にMF中村健人(2年=東福岡高)が負傷したことによって緊急出場となったが、中盤でバランスを取ってチームを落ち着かせていた。

 前半はややバタバタして攻め込まれることも多かった明治大だが、後半は中盤に柱が立ったことで攻守ともに安定。ボールを保持しながらなかなか先制点を奪えない状況が続いたものの、後半42分に仕留めに行った柴戸のアシストから決勝点を奪う。

 ボールを奪った流れから一旦チームメートに預けた柴戸は、右サイドを一気に駆け上がる。そこへFW木戸皓貴(4年=東福岡高)がボールをはたくと、柴戸はダイレクトで中央へ折り返すパスを選択。これを木戸が右足ダイレクトで決めた。

「自分もフリーだったので冷静に(木戸)皓貴のことが見えていた。冷静に決めてくれたのでさすがだなと思いました」とエースFW木戸を持ち上げた柴戸だが、勝負どころでボランチの位置からDFを振り切ってサイドを駆け上がり、決勝点を演出した彼の動きも“さすが”だった。

「あそこに流れたらDFはついて来ないというのは今大会もそうですし、リーグ戦でもそうですし、自分の中で特長だと思っていた。前回の試合もあのような形があって、前回はGKとCBの間にボールを入れたんですけど、あそことマイナスの部分は意識している」。この日はマイナスのラストパスで見事にゴールを演出した。

 柴戸は千葉の名門・市立船橋高時代の13年にインターハイ優勝。インターハイ、そして全国高校選手権ともに大会優秀選手に選出された。同期のDF磐瀬剛(現岐阜)、FW石田雅俊(現群馬)が高校から直接プロ入りする中、彼は明治大へ進学。4年間かけて、成長を遂げ、当時先を行っていた2人に追いつく形でプロ入り、それもJ1のビッグクラブへ加入を果たした。

「明治に入ったことで物凄く、選手というよりも、人としての成長が大きかったと感じている。プロ行って戦ってみなければやれるかどうかは分からないですけど、それだけのことをやってきたと思うので、自信を持ちながら謙虚にやっていきたい」。プロ、それも日本代表クラスの選手が名を連ねる浦和でどれほどの活躍ができるかは未知数だが、4年間で積み上げてきたことに自信を持って1年目から先発争いに食い込んでいく意気込みだ。

「自分の特長である守備の特長を出して、ファンに見てもらいたいのがありますし、あとはレッズを勝たせられる選手になることは自分の中で常に思っていること。1年目は控えめに行くとかではなくて、1年目からポジション争いに食い込んでチームでの勝利に貢献できるようにするということは決意しています。同世代で活躍している選手もいますし、井手口(陽介)とかも1個下で代表で点取ったりもしているので、刺激をもらって自分も早くプロで活躍したい」

 ユニバ―シアード金メダルメンバー。何より浦和に加入するということで注目度が高まっていることは理解している。「見られるというのはレッズを選択した時点で分かっていた。見られるからこそ、プロで通用するプレーを出していかないといけないと思っているので、得点だったり、アシストという結果はそうですし、試合中に仲間を鼓舞するプレーだったり、チームの雰囲気を変えるプレーをもっともっとやっていかないといけない」と誓った。

 浦和での挑戦へ向けて思いは昂ぶっている。だが、柴戸の現在の目標は何より総理大臣杯優勝、そして大学3冠。今は明治大でのプレーに集中し、チームを勝たせるプレーをする。

(取材・文 吉田太郎)
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