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[MOM458]流通経済大MFジャーメイン良(4年)_母校に続く全国制覇で“流経の夏”に。ユニバ優勝ゴール男が2発

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流通経済大MFジャーメイン良が2得点の活躍

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.6 総理大臣杯準々決勝 東海学園大 1-2 流通経済大 J-GREEN堺]
 
 ユニバーシアード(台湾)決勝で優勝ゴールを決めているMFジャーメイン良(4年=流通経済大柏高)が、流通経済大を準決勝へ導く2ゴールを決めた。

 右SHとして先発したジャーメインは、前半15分に左SB小池裕太(3年=新潟U-18)の左CKを頭で決めて先制点。23分には小池の右FKを「小池は速いボールを蹴る」と予測してニアへ飛び込み、GKのセーブしたボールをすかさずゴールへ押し込んだ。

 この後も前半43分にPAでの胸トラップから決定的な左足シュートを放ち、後半26分には右サイドを縦へ突く動きから左ポスト直撃の右足シュート。ボールキープ、そして右SHとして相手を挟み込む守備も含めて良い動きを見せ続けていた。

 中野雄二監督も「ユニバの自信を持ってそのままやっている。身体がキレキレ」と評価。8月29日にユニバーシアード決勝を戦ったばかりで、他校のユニバーシアード代表組がコンディション面で苦戦している中でジャーメインも「動きが悪くなるかなと思っていた」という。だが、世界一を決めるゴールを決めた俊英は、好調を維持したまま総理大臣杯を迎え、「ずっと向こう(台湾)に行っているときから切れている。結構良い調子でできているのがあります」という動きでチームの勝利に貢献している。

 この夏は流経大の付属校で、ジャーメインの出身校でもある流通経済大柏高(千葉)がインターハイ制覇。刺激を受けたMFは「テレビで見て応援していたし、高校も優勝したんで自分たちも優勝して(流経大柏の)本田監督にいい報告したいし、『流経の夏だった』と言われるようにしたいです」と意気込んでいる。

“流経の夏”にするためにも自分はゴールで貢献すること。ゴール後に「GERMAIN」の「G」の文字を両手で形どるゴールパフォーマンスは試行錯誤しながら完成に近づけている。この日、2得点後のチャンスを逸したことについて「(ユニバーシアードも準決勝で獲れずに決勝で獲れたように)大体こうやって獲れないと次獲れるんで。次にとっておきます」と平然と言い放った快足アタッカーが、準決勝でも流経大にゴールをもたらし、スタンドへ向けて「G」の文字を披露する。

(取材・文 吉田太郎)
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