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マネの“飛び蹴り”退場が勝負の分かれ目…シティがジェズス2発など5ゴールでリバプールに完勝

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サディオ・マネの飛び蹴りがGKエデルソンの顔面を捉え、マネが退場に

[9.9 プレミアリーグ第4節 マンチェスター・C 5-0 リバプール]

 プレミアリーグは9日、第4節を行った。開幕から2勝1分で無敗同士のマンチェスター・シティリバプールの一戦は、5-0でシティが快勝。リバプールは今季初黒星を喫した。

 シティは前節ボーンマス戦(2-1)から3人を変更。出場停止明けのDFカイル・ウォーカー、DFジョン・ストーンズ、FWセルヒオ・アグエロがスタメンに名を連ね、負傷離脱していたMFイルカイ・ギュンドアンがベンチ入りを果たした。

 対するリバプールは、アーセナル戦(4-0)から3人を入れ替え、GKシモン・ミニョレとDFラグナル・クラバン、DFトレント・アレクサンダー・アーノルドが先発。ユルゲン・クロップ監督が語った通り、バルセロナへの移籍が噂されたMFコウチーニョは欠場し、アーセナルから獲得したMFアレックス・オクスレイド・チェンバレンがベンチ入りした。

 国際Aマッチウィーク明けの注目のビッグゲームは、静かな立ち上がりとなった。それでも前半25分に試合が動いた。シティはルーズボールをセンターサークル内で収めたMFケビン・デ・ブライネがスルーパスを出し、センターバック2人の間を抜けたアグエロがGKミニョレをかわして先制点。ホームチームが波乱の一戦の幕を開けた。

 追う展開となったリバプールは前半31分、開幕から3戦連発中のFWサディオ・マネのスルーパスに反応したFWモハメド・サラーが抜け出し、PA右から左足を振り抜くがGKエデルソンのセーブに阻まれる。35分には、シティの右CKからストーンズにシュートを打たれたが、GKミニョレが左足で止め、追加点を許さなかった。

 リバプールは前半37分、最終ラインのDFジョエル・マティプが前線にロングフィード。これにマネが反応したが、トラップしようとした際に飛び出したGKエデルソンの顔面に飛び蹴りを食らわせる形になってしまい、一発レッドで退場。GKエデルソンは続行不可能となり、約8分間の治療を経て担架でピッチを後にした。代わってGKクラウディオ・ブラーボがピッチに入った。

 アディショナルタイムは8分。数的優位に立ったシティは3分、右サイドからデ・ブルイネが上げたクロスをFWガブリエル・ジェズスが頭で合わせるも、オフサイドの判定。それでも6分、左サイドに流れてパスを受けたデ・ブルイネが相手をかわしてクロスを供給し、ジェズスがヘディングシュートを突き刺して、前半を2-0で折り返した。

 10人で2点差と厳しい状況となったリバプールは、後半開始からチェンバレンを投入する。しかし、シティの容赦ない攻撃がリバプールに襲い掛かる。8分、左サイドからDFバンジャマン・メンディが鋭いクロスを入れ、裏へ飛び出したアグエロが合わせたがオフサイド。だが、直後にMFフェルナンジーニョのスルーパスにアグエロがオフサイドなしで抜け出し、横パスをジェズスが左足できっちり決め、3-0とリードを広げた。

 今後の連戦に向けてシティは後半12分、ジェズスを下げてMFレロイ・サネを投入。リバプールは13分、MFジョルジニオ・ワイナルドゥムに代えて古巣対決のMFジェームズ・ミルナー、22分にはFWロベルト・フィルミーノに代えて19歳FWドミニク・ソランケを送り出した。

 だが、リバプールはなかなかシュートまで持ち込めず、逆にシティがとどめの一発を決める。後半32分、デ・ブルイネの縦パスを受けたサネが左サイドに叩き、ゴール前に走り込む。メンディの低いクロスをサネが左足で合わせ4-0。さらにアディショナルタイム1分、サネがPA手前から左足シュートをゴール左隅に突き刺し、勝負あり。シティがリバプールとの強豪対決を5-0で制し、開幕からの無敗をキープした。

 なお、地元紙『マンチェスター・イブニング・ニュース』の記者であるスチュアート・ブレナン氏によると、GKエデルソンは骨折の有無をチェックするため、スタジアム近くの病院へ搬送されたという。脳震盪ではないようだが、彼の無事を祈るばかりだ。


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