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「正直ゴールラインを割ると思った」柏R・ロペス、“必死にボールを追い掛けた”理由

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1G1Aの活躍を披露した柏レイソルFWハモン・ロペス

[9.9 J1第25節 浦和1-2柏 埼玉]

 ブラジル人トリオが絡んだ鮮やかな速攻から生まれた先制点だった。

スコアレスのまま迎えた後半5分、柏レイソルがカウンターを発動させる。自陣右サイドで受けたクリスティアーノが最終ライン裏にボールを落とすと、FWディエゴ・オリヴェイラがDF遠藤航、DF森脇良太と競り合いながらも力強くキープ。そして、左サイドからPA内に走り込んだのがFWハモン・ロペスだった。

「ディエゴが前線で彼の特長であるパワーをうまく使い、タメを作ってくれたし、そこから自分に良いパスが来た」。ボールを呼び込んで切り返しで遠藤を翻ろうすると、「切り返した瞬間、前にスペースが空いているのが見えたので思い切り蹴ろうと思った」と右足で豪快にネットを揺らして先制点を記録。「利き足ではなかったけど、GKのポジションを見極めて、きれいに決めることができたね」と白い歯を見せた。

 さらに後半41分には粘り強いプレーから、ダメ押しゴールを演出する。後方から蹴り出されたロングボールに反応して遠藤と競り合うと、自身の体に当たったボールはゴールラインに向かう。「正直なところ、自分もボールがゴールラインを割ると思ったんだ」と振り返ったが、諦めることはなかった。

「ボールを追い掛けると同時に、エリアの中でチームメイトがボールを待っているのが分かった。ここは、もうひと踏ん張りしないといけなかったので、必死にボールを追い掛けました」

 仲間がしっかりゴール前に詰めていたからこそ、ボールを届けなければならない――。諦めずにボールを追い掛けると、自身は転びながらもゴールラインを割る前に粘り強く折り返す。R・ロペスの必死のプレーでゴール前に届けられたボールをFW武富孝介が滑り込みながら押し込み、ダメ押しとなるゴールが生まれた。

(取材・文 折戸岳彦)
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