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4冠の可能性残す川崎F、中村憲剛「自分たちのサッカーが見えている」

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チームの充実ぶりに手応えを口にするMF中村憲剛

[9.9 J1第25節 川崎F3-0横浜FM 等々力]

 勢いは本物だ。川崎フロンターレはリーグ最少失点を誇る横浜FMの堅守を粉砕。ACL、ルヴァン杯を含め、直近の公式戦9試合負けなし(7勝2分)とし、その9試合で実に25ゴールを積み上げた。

 そのトップ下として攻撃を司るMF中村憲剛は「最少失点のマリノスから3点を取れたことは、自分たちのサッカーが間違っていないという大きな自信になった。自分たちのプレーを体現できた」と胸を張る。横浜FMの1試合3失点は今季初。15試合ぶりとなる土を付け、順位でも逆転した。

 首位・鹿島を勝ち点6差で追う2位に浮上した川崎Fだが、悲願のタイトル獲得へ突き進んでいるのはリーグ戦だけではない。ルヴァン杯でも4強入りを果たし、天皇杯は4回戦進出を決めている。ACLも準々決勝第1戦で浦和に3-1で先勝し、クラブ史上初のベスト4へ前進。その第2戦が13日に控えている。

 4大タイトルすべてに可能性を残し、シーズンはいよいよ佳境を迎える。この日は守備でも完封したが、川崎Fといえばやはり攻撃力。憲剛が「みんながボールを持ったら勝手に体が動くようなところがある。やるべきことが頭の中で整理できている」と話すように、その連動にはオートマティズムが生まれている。「自分たちのサッカーが見えている。(『自分たちのサッカー』という)言葉が独り歩きしているわけじゃない。そこがいいところ」。その言葉には確かな自信がみなぎっていた。

(取材・文 西山紘平)

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