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一発退場に不服の車屋「当たった感覚はなかった」

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前半38分に一発退場となったDF車屋紳太郎

[9.13 ACL準々決勝第2戦 浦和4-1川崎F 埼玉]

 どうしても納得できなかった。前半38分に一発退場となった川崎フロンターレのDF車屋紳太郎は「まずサポーター、チームメイト、スタッフに申し訳ないというのが一番」と謝罪したうえで、「今まで自分に非のあるプレーは認めてきたけど、正直、納得いかないところがある」と言葉を続けた。

 前半38分、タッチライン際でヘディングしようとしたFW興梠慎三に対し、足を高く上げた車屋の足裏が興梠の顔面をなでるように振り下ろされた。危険なプレーにファハド・アルミルダシ主審はレッドカードを提示したが、車屋は「後ろを向いた瞬間で(興梠を)見ていなかった。当たった感覚もなかったし、まさかレッドとは自分では思わなかった」と反論。一発退場という判定に不満を隠せなかった。

 この退場劇が試合の流れを大きく左右した。1-1の同点で数的不利に陥った川崎FはMF中村憲剛を下げて守勢に立ち、浦和に押し込まれる展開が続いた。車屋が退場した時点では2試合合計4-2と2点のリードがあったが、後半だけで3失点。後半のシュート数は0本対15本という一方的な展開で逆転負けを喫した。

「数的不利になって、それが相手のセットプレーにつながって、2失点目もセットプレーから。リズムがかなり変わってしまったと思う」。自身の退場が試合に大きく影響してしまったことを悔やむ車屋は「負けた分、取り返さないといけない。また明日からしっかりやりたい」と自分に言い聞かせるように話していた。

(取材・文 西山紘平)

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