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「諦めることが習慣になっていたチームが…」 初陣勝利のFC東京・安間監督が感じた“変化”

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リーグ戦4試合ぶりの白星を獲得したFC東京

[9.16 J1第26節 FC東京1-0仙台 味の素]

 就任発表から6日。篠田善之監督の退任に伴い、暫定的に指揮を執ることになったFC東京の安間貴義新監督だったが、公式戦初戦となった仙台戦で1-0の完封勝利を収め、チームにリーグ戦4試合ぶりの白星をもたらした。

 公式戦5連敗と白星から見放されるだけでなく、3日のルヴァン杯準々決勝第2戦・川崎F戦で5失点、9日のJ1第25節C大阪戦で4失点と、チームは大量失点が続いていた。だからこそ、まずは「失点を減らすことを考えた」。だが、「守りを固める方法もやってきた」ものの、ただ守るだけではない。「ボール保持率を上げるとか、パスの本数を増やすことで失点を減らそうとした」とチームのストロングポイントに立ち返り、失点を抑えようとした。

 序盤からボールを保持する展開となり、仙台に簡単には攻撃機会を与えず。試合はスコアレスで進んだものの、後半22分にDF太田宏介のCKからDFチャン・ヒョンスが先制点を奪取する。1点をリードして迎えた後半終盤には仙台に押し込まれる時間帯が続いたが、体を張った粘り強い対応で同点ゴールを許さずに試合終了のホイッスルが吹かれた。

 1-0の完封勝利を収め、指揮官も「ゼロで終われたという結果はとても良かった」と安堵の表情を浮かべた。

 就任6日で迎えた初陣。当然、課題はあり、「前を向ける部分で向けなかったり、改善しないといけない部分はある」と話しつつも、「諦めてしまうことが習慣になっていたチームが、90分間自分自身がやるべきこと、チームとしてやるべきことを、どんな状況でも諦めずにできたことは成果だと思う」と最後まで戦い抜き、勝ち点3をもぎ取ったチームに一定の手応えを感じたようだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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