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[MOM2217]昌平DF西澤寧晟(1年)_5試合無失点の立役者。持ち味失っても柔軟に戦う守備の支柱

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昌平高DF西澤寧晟は決勝進出の立て役者に

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.17 NB CHAMPIONSHIP U-16 横浜創英高 1-0 昌平高 時之栖うさぎ島B]

 今大会5試合での失点はゼロ。堅牢な守備陣を引っ張る昌平高DF西澤寧晟(1年)は「昌平の持ち味であるポゼッションが使えない時は守備陣が支えないといけない」と力を込めて言う。

 台風18号が接近する今大会。悪天候が続き、ピッチには所々に水溜まりがあり、昌平が得意とする“ポゼッション”を封じられての戦いを強いられている。この日もグラウンダーのショートパスは止まり、得意の型はあまり機能しない。ロングボールが互いに多くなる中、横浜創英のロングボールを跳ね返し続けたのが西澤だ。

 1回戦で名門・市船相手に4得点を叩き込んだ横浜創英FW亀山陽有を警戒し、西澤を中心に守備陣が仕事をさせなかった。ハイボールでも互角以上に競り合い、守備陣に声をかけて自由にさせない。シンプルにボールを蹴りだす時間帯も作りながら完封に貢献。得意でない戦いも工夫をしながら柔軟に戦っている。

 昌平のコーチ陣も「彼なしでは無失点でここまで来れなかった」と今大会無失点の中心にいる西澤を称賛する。
   
 西澤は「大会前までは失点が続いていたので、ピッチコンディションとは関係なく守備からやっていこう」と考えていたようだ。そして、決勝でも「きっちりコーチングして、1対1では絶対負けないようにしたい」と力強く宣言した。
 
 “ポゼッション”とは異なる新たな持ち味“堅守”をさらに磨くためにも、その自信をつけるためにも優勝を目指す。

(取材・文 石井健太)
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