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[MOM2218]昌平MF根岸優太(1年)_徹底してプレス掛け続け、ドリブル止めた守備的ボランチ

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昌平高MF根岸優太(右)は献身的な動きで勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.18 NB CHAMPIONSHIP U-16 昌平高 1-0 静岡学園高 時之栖うさぎ島A]

 試合を通して派手なプレーをしていた訳ではない。だが、昌平高の鈴木琢朗コーチが「中盤でのプレスはMVPをやってもいいくらい」と絶賛していたほどの90分間。MF根岸優太(1年)の献身的な動きが静岡学園高のドリブル攻撃を食い止め、昌平に無失点Vをもたらした。

 ボールを奪えば、相手の中盤を置き去りにして攻め上がり、守備に移った瞬間、必ずDFラインの前にまで戻って、静岡学園の攻撃を遅らせていた。「自分が空いたスペースを埋めないと、チームがボロボロになってしまう。だから、徹底してやろうと思っていた。できて良かったです。静学は上手い選手が多い。自分は相手のドリブルを止めることが特長なのできょうは、それが良くできたと思います」と根岸。豊富な運動量だけでなく、ボールを奪い切る部分での貢献度が非常に大きかった。

 大会前に負傷していたが、「newbalance CHAMPIONSHIP U-16/2017」メンバーに選ばれたことでモチベーションが上がっていたという。失点数を減らすためにチームメートとスペースの埋め方などについて話し合って改善。そして「今大会、調子が良かった」というMFは、DFラインからの声も励みに走り続けた。静岡学園戦では終盤、さすがに疲労の色が見えていたが、それでもフル出場。無失点優勝を成し遂げて「自分も嬉しかったです」と頬を緩めた。

 長谷部誠、山口蛍、井手口陽介と日本代表で評価されているボランチのように、「自分もハードワークしていく」と力を込める。今後の目標は上のチームに上がって行くこと。「球際にこだわって努力していけたらいいと思っています」。特長を伸ばし、課題を磨いて将来、昌平にとって欠かせないボランチになる。

(取材・文 吉田太郎)
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