元イタリア代表のFWアントニオ・カッサーノが18日、イタリアメディア『メディアセット』のテレビ番組に出演し、インタビューに応じた。

　カッサーノは1月に構想外となっていたサンプドリアを退団。7月に、今シーズンからセリエAに昇格したベローナへの加入を決めたが、フィーリングが合わないことを理由にわずか17日で退団している。

■スクデットの行方を予想

　再び無所属となったカッサーノが今シーズンのスクデットの行方を占った。6年連続優勝の絶対王者ユベントス、そして昨シーズン上位のローマ、ナポリに加え、ミランも大型補強を行い競争力が高まった。インテルも指揮官にルチアーノ・スパレッティを迎えて好調を維持している。

「俺はインテルがスクデットを獲ると思う。理由は週に1度しか試合がないし、ベンチにはルチアーノ・スパレッティのような天才が座っているからだ。彼は選手たちのやる気を最大限引き出せる。彼のチームでプレーしてみたかったな。だけど気が合ったかどうかは分からない。お互い変わり者同士だからね」

　チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに参戦しておらず、日程にゆとりのあるインテルを筆頭候補に挙げ、自身と同じように“変わり者”として知られる指揮官スパレッティの手腕を高く評価した。

■カッサーノも断言「メッシは異次元」

　またカッサーノはユベントスのFWパウロ・ディバラをバルセロナのFWリオネル・メッシと比較することに異議を唱えた。

「ディバラは良い選手だが、メッシとは比較できない。俺が思うにメッシはサッカー史上最高の選手なんだ。ディバラはトッププレーヤー、偉大な選手にはなれるが、メッシは別の惑星の生き物で追いつくことは不可能だ。彼に唯一、少し近寄れた選手はクリスティアーノ・ロナウドだ」

　続いて今シーズン、リーグ1で3試合に出場し3得点を挙げているFWマリオ・バロテッリについて、「良い選手だということは以前から変わらない。だがフオリクラッセ(規格外の選手)としてキャリアを送れたはずだった」と述べ、才能を開花させることができずに終わったと指摘している。またバロテッリが強豪クラブでプレーできたのは代理人のおかげであると断言する。「本当に驚くべきなのはミーノ・ライオラの存在だ。彼のおかげで複数の一流クラブでプレーできたんだ」と述べた。

■「俺はキャリアをゴミ箱に捨てた」

　自身のキャリアについては「俺は何も隠すつもりはない。俺は自分のキャリアをゴミ箱に投げ捨ててしまった。いっぱい食べたかったし、練習はあまりやりたくなかった。それに家族を優先したから」と告白している。

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