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一戦必勝で「ファイナリスト」目指すU-17日本代表、森山監督「一人ひとりが持ち味を出す」

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森山佳郎監督

 10月6日に開幕するU-17W杯インド2017に出場するU-17日本代表のメンバー発表を行った。森山佳郎監督が会見に出席し、「一戦必勝で戦いたい」と大会への意気込みを語った。

 同代表が掲げる目標は「ファイナリスト」。選手たちの将来を見据える森山監督は「選手には7試合を経験させたい。世界の強豪と上位を争うことはかけがえのない経験になる。若い年代の国際経験は何年後かに必ず日本代表の力になる」と、選手に一試合でも多くの試合を経験させ、決勝のピッチに導く。同代表は優勝候補とされるメキシコやアメリカに勝利したことで自信を深めているが、一方で指揮官は慢心を懸念。「大きな目標を立てながら一戦必勝で戦いたい」と手綱を締め直した。

 U-17日本代表メンバーの魅力については「やんちゃな選手が多い」と指揮官。「発足当時から大人しい選手、戦えない選手はいらないと言ってきた」。森山監督が志向するのは戦術や決まりごとを守った上で、選手一人ひとりが「自分の武器を出す」サッカー。「一人ひとりが自分の持ち味を出して、攻守に躍動するサッカー、アグレッシブに仕掛けていく部分は浸透してると思う」とチームの成熟に自信をにじませた。

 同大会でグループEに入った日本は10月8日の第1節でホンジュラス、11日の第2節でフランス、14日の第3節でニューカレドニアと対戦する。「初戦が重要」と位置付けるU-17ホンジュラス代表については「試合によってシステムや人の配置を変えてくる。読みづらいところがある」と分析。「スペースを与えたり、縦に突破されたりすると厳しい」と個の力を警戒し、「一発を狙われる可能性はある」とカウンターにも警戒を強めた。

 また、2試合目の強豪フランス戦は「簡単な試合じゃない」と理解するが、相手に合わせて戦いかたを変えることはせず、「相手をリスペクトするというよりは互角で殴り合う気持ちで戦う」とプランを明かした。「できれば勝ち点がある状態で3戦目に臨めたら」と、まずは初戦に照準を合わせる。

 U-17日本代表は27日に集合し、10月1日までの国内合宿を経て、2日夕方にインドに向けて出発。合宿では浜松大とのトレーニングマッチを予定している。

(取材・文 佐藤亜希子)

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