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久保建英がU-17W杯優勝の先に見据えるもの「A代表で優勝できる可能性も増す」

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U-17W杯メンバーに選出されたFW久保建英

 FC東京U-18のFW久保建英が、10月6日に開幕するU-17W杯インド2017に出場するU-17日本代表メンバーに選出された。

 5月のU-20W杯に飛び級で参加。世界から注目を集める16歳が、U-17W杯の舞台で存在価値を証明するーー。メンバー発表会見に出席した森山佳郎監督は久保について、「この大会に期する思いはかなり強いと思う」と代弁。久保がU-20W杯の経験をU-17日本代表チームに伝える機会もあったといい、「彼はU-20W杯を経験して、貴重なものをチームに注入してくれている」と存在の大きさを称えた。

「この大会にかける思いは強いと思う。U-20W杯が終わって『U-17W杯はどうするの?』と聞いたら『絶対やりたいです』と言っていた。『どうしようかな』くらいだったら上でやればいいかなと思った。彼はこの大会で自分が主役になって、U-20W杯のリベンジをしたい気持ちが強いと思う」(森山監督)

 同日、FC東京のクラブハウスで取材陣に対応した久保も「選んでくれるんだったらどうしても参加したいです」と、指揮官に大会への強い想いを伝えたことを明かした。「W杯を一回経験していることは大きなアドバンテージ。世界の強さや速さを一個上のレベルで経験したことで余裕を持って臨める」。ピッチ内外での経験をU-17チームに還元し、日本のW-17W杯過去最高成績、ベスト8の壁を越える。

躍進が期待される“00ジャパン”は強豪アメリカ、メキシコを撃破。インターナショナルドリーム杯(鳥取)、国際ユースサッカーin新潟(新潟)、バツラフ・イェジェク国際ユース(チェコ)と3大会連続優勝締めで本大会に臨む。チームは「ファイナリスト」を目標に掲げ、久保も「優勝したい」と野心を隠さなかった。

「同世代のW杯で優勝できたら、後々自分たちが(A代表で)W杯世代になったときに優勝できる可能性も増してくる。優勝したほうが自分のサッカー人生にプラスになる。短い目で見ても長い目で見てもこの大会は重要なので、精一杯、全力で頑張ります」

 理想と現在地の距離について聞かれた久保は「W杯という大舞台で結果を残さなければ理想には近づけていない。結果を残せば『こいつやるんだな』という評価になると思う」と結果にこだわる姿勢を貫く。「自分としてはやれることはすべてやってきました」。万全の状態で、大会の主役の座を奪いにいく。

(取材・文 佐藤亜希子)

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