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鳥栖、開始41秒弾田川亨介が2発も…浦和が2度追いつきドロー決着

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浦和VS鳥栖はドロー決着となった

[9.23 J1第27節 浦和2-2鳥栖 埼玉]

J1リーグは23日、第27節を行い、8位浦和レッズはホームで9位サガン鳥栖と対戦し、2-2で引き分けた。鳥栖は開始41秒で先制点を決めたFW田川亨介が2ゴールの活躍。浦和が2度追いついてドローに持ち込み、勝ち点1ずつを分け合った。

 浦和は17日に行われたJ1第26節磐田戦(1-1)から先発2人を変更。MF青木拓矢が出場停止で、MF阿部勇樹、MF駒井善成が復帰した。鳥栖は16日の甲府戦(2-1)から先発4人を入れ替え、出場停止のDF吉田豊に代わってDF三丸拡が左SBでスタメン。FW小野裕二が9試合ぶり、GK権田修一とFW田川亨介が2試合ぶりに先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合はいきなり動いた。試合開始41秒、FW小野裕二のロングフィード1本でDFラインの裏に完全に抜け出した田川がPA内左から左足ボレーでGK西川周作を破り、ネットに突き刺した。鳥栖は3分にも小野の左足シュートが左ポストを直撃し、鋭いカウンターから浦和ゴールを脅かす。

 公式戦6試合連続で先制点を献上した浦和は前半8分、縦パスに抜け出したFW興梠慎三がミドルシュート。浦和の攻撃はブロックで中央を固める鳥栖の守備に跳ね返され、中盤でのボールロストが続く。25分には右CKの流れからこぼれ球に反応したMF矢島慎也がミドルシュートも、GK権田修一が横っ飛びで好セーブ。こぼれ球をMF阿部勇樹が高い打点からヘッドで狙ったが、同点弾とはならなかった。

 堅守ベースで最前線のFWビクトル・イバルボを起点に効果的に攻め込む鳥栖は35分、原川が右足で強烈ミドルを狙ったが、惜しくも右ポストを直撃してしまう。浦和はボールを保持しながらも引いて守る相手を崩せず、前半終了時にサポーターからブーイングが飛んだ。

 1-0で折り返した後半、鳥栖は4-5-1から5-4-1にフォーメーションを変えて守備を厚くし、カウンターから一発を狙う。対する浦和は交代枠を使い、後半15分に駒井を下げてMF長澤和輝を投入。後半24分にはDF森脇良太を下げてFWズラタンがピッチに入り、4-1-4-1から3-1-4-2に変更。徐々に攻勢を強めると、セットプレーから試合を振り出しに戻した。

 後半29分、MF高木俊幸が右足で蹴り込んだ右CKをファーサイドのDFマウリシオがヘッドで叩き込み、同点ゴール。流れは浦和に傾いたかに思われたが、鳥栖が一瞬の隙を突き、後半35分、再び田川のゴールで勝ち越しに成功する。GK権田のロングキックを矢島がクリアミス。こぼれたボールで抜け出した田川が右足で浮かせて前に出ていたGK西川の頭上を抜くと、シュートは無人のゴールに吸い込まれた。

 1-2に突き放された浦和だったが、猛攻が実り再び同点に追いつく。後半39分、右後方からDF遠藤航がゴール前にアーリークロスを入れ、MF武藤雄樹がへディングシュート。GK権田が体に当ててかき出そうとしたが、武藤が右足で押し込んだ。終了間際にも浦和が怒涛の猛攻をかけたが決勝ゴールは奪えず、2-2のドロー。引き分けに持ち込んだものの、ゴール裏のサポーターからは容赦ないブーイングが飛んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)

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