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[関東]「先制しても受けに入らず」東洋大が4発圧勝!日体大は降格圏に後退

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東洋大が4発圧勝で後期初白星

[9.23 関東大学1部L第13節 東洋大4-1日体大 BMWス]

 第91回関東大学1部リーグの第13節が23日に行われ、東洋大日本体育大を4-1で下した。

 東洋大が前半から得点を積み重ねた。序盤はゴール前までボールを運ぶもなかなかシュートまで持ち込めなかったが、前半28分、中盤から出た浮き球で左サイドから裏に抜けたFW坂元達裕(3年=前橋育英高)がGKをかわしてゴール正面に回る。DFにカバーに入られたが、それもかわすシュートを右足で決めて、先制点を奪った。

 追加点は前半37分。相手GK山田晃平(3年=鹿島ユース)のコントロールミスを突いてボールを奪ったFW丹代藍人(3年=青森山田高)が無人のゴールに流し込む。同42分にはDF福田圭佑(4年=横浜FMユース)の右クロスを豪快なヘディングシュートで合わせたMF小林颯(2年=四日市中央工高)に決められ日体大に1点を返されるが、前半終了直前のプレーで獲得したCKからゴール前の混戦を作ると、DF渡邉拓也(2年=FC東京U-18)が押し込み、前半を2点リードで折り返すことに成功した。

 これ以上の劣勢は避けたい日体大は後半開始から一気の2枚替え。FW太田修介(4年=甲府U-18)からFW平川元樹(3年=札幌U-18)、MF伊藤純也(1年=FC東京U-18)からFW山下諒也(2年=磐田U-18)にして、リズムに変化を求める。

 しかし後半開始直後こそ、日体大が立て続けにゴールに迫る場面もあったが、得点を奪ったのは東洋大だった。後半14分、MF松崎快(2年=大宮ユース)からパスを受けたMF勝野瑛(3年=浦和ユース)が右隅に蹴り込み、勝利を決定づける4点目を奪った。

 東洋大は勝ったことで勝ち点を18に伸ばした。負けていれば日体大に勝ち点1差に詰め寄られていただけに、大きな勝利となった。後期開幕戦の流通経済大戦の逆転負けを払しょくする勝利。今季の通算得点を6点としたエース坂元も「先制しても受けに入らずに2点目、3点目を狙っていこうと話していた。今日、こういう結果が出たので前節の反省は活かせたのかなと思います」と満足げに話していた。

 一方の日体大は、慶應義塾大が引き分けたことで降格圏の11位に後退した。昨季はFW高井和馬(群馬)やDF高野遼(甲府)らを擁していたこともあり、リーグ3位、大学選手権(インカレ)準優勝と結果を残したが、一転、実力派のタレントが卒業した今季は苦しい戦いを強いられている。

 下級生の底上げが期待される中で、後期よりスタメンの座を勝ち取った小林が、大学初ゴールを決めるなど、微かな光も示した。試合後には選手だけで集まってのミーティングを実施し、互いの役割を再度確認し合ったという小林は、「苦しいときこそやるべきことがある、一試合一試合を大切に戦っていきたい」と気合を入れ直していた。

(取材・文 児玉幸洋)
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