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[MOM2221]FC東京U-18FW小林幹(3年)_前日はJ3フル出場。「試合を決める」決意で決勝点!

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FC東京U-18のU-18日本代表FW小林幹は決勝点を決めた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.24 高円宮杯プレミアリーグEAST第14節 柏U-18 1-2 FC東京U-18 日立柏総合グランド(人工芝)]

「試合を決めてやろう」と掲げてピッチに立った10番が、好勝負に決着をつけた。FC東京U-18のU-18日本代表FW小林幹(3年)は、前日23日にU-23チームの一員としてJ3・栃木戦に先発フル出場。この日はベンチスタートとなったが、チームメートたちが後半に押し込まれても我慢強く守るシーンを見ながら、「自分が」という思いを高めていた。

 そのFWは投入直後にインターセプトから決定的な右足シュート。その後もボールを持てば、ゴール方向へ向かってドリブルし、シュートまで持ち込んでいた。「J3の栃木戦でFWで出たんですけど、シュートゼロ本で終わってしまって、きょうの試合では積極的に打って行こうと思っていた」と小林。前日と同じくFWとして出場した柏U-18戦は積極的にシュートを打って行くと決めていた。

 その積極性が決勝ゴールをもたらす。後半34分、小林は右中間でボールを持つと、MF久保建英(1年)へボールを預ける。コンビネーションで崩そうとした小林に対し、久保はドリブルで強引にシュートまで持ち込もうとしたが、このゴールへ向かう姿勢が好結果に。仕掛けてこぼれたボールにいち早く反応した小林が「本当にいいところにこぼれて来たので、あとはGKの位置を見て空いている方に強く打てば入るかなと思っていた」と右足を振り抜くと、ボールは柏U-18の名手・GK猿田遥己を破って決勝点となった。

 ゴールを確認した小林はタッチライン際で興奮の表情を見せる仲間たちの下へ一直線。「僕たちは一体感というものを大事にしていて、きょうも来ているけれどメンバーに入れないメンバーだったり、会場まで来れていないメンバーもいる中で一体感を持って戦えているというのは凄い自分たちの強みだと思いますし、ゴールを決めたら行こうと思っていた」という10番は青赤の輪に飛び込んで歓喜を爆発させた。

 夏の日本クラブユース選手権(U-18)大会MVPの小林は直後のSBS国際ユースサッカーに出場するU-18日本代表に初招集された。だが、積極性を欠いてしまうなど自分の力を十分に発揮することができず。182mの長身を持ち、テクニックで差をつけるアタッカーは世代屈指の存在だが、その後代表チームに招集されておらず、この日発表されたトップチーム昇格メンバーに入ることもできていない。

 その中で小林は「日々の練習もそうですけれどもメンタル的なものも変えていくしか無い。自分は一試合一試合、与えられた場所で100パーセントやることを今は心がけてやっている」。その心がけが結果に繋がったこの日。今後も続けて、力を高め、また結果を残す。 

(取材・文 吉田太郎)
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