メジャーリーグ・サッカー(MLS)の選手会は、ナショナル・フットボールリーグ(NFL)選手を非難するドナルド・トランプ大統領の態度を公然と批判する声明を発表している。

　トランプ大統領は22日、NFLの国歌斉唱の際に起立しない選手を「クソッタレ」と罵り、「国旗への侮辱」と非難を浴びせ、そのような選手たちを解雇するようにオーナーに要求。さらに選手の安全を守るために制定された新ルールを暗に指して「彼らは試合を壊した」と語っていた。

　このような大統領の言動に対して、MSLの選手会は月曜日「アメリカ大統領がアスリートを批判し、解雇を要求した言動は不快で失望だ。この発言は選手の健康と安全を著しく無視したもの」とトランプ大統領の言動と要求は到底受け入れられるものではないと反発。さらに北米のスポーツ界全体で団結してアスリートの権利を守ると発表している。

　トランプ大統領の発言を受けて、24日に行われたNFLの試合では、国歌斉唱の際に腕を組んだり、起立することを拒む選手が相次いだ。また、ナショナル・ウーマンズ・サッカーリーグ(NWSL)でもアメリカ代表の数選手が国歌斉唱中にピッチ上に立つことを拒否していた。