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熊本が前半の貯金を生かし2連勝! 愛媛は追い上げ及ばず2連敗

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ホームの熊本が2連勝を飾った

[10.1 J2第35節 熊本2-1愛媛 えがおS]

 20位ロアッソ熊本がホームで16位愛媛FCに2-1で競り勝った。今季2度目の2連勝を飾り、18位に浮上。0-2から1点差に迫る粘りを見せた愛媛はあと1点が遠く、2連敗を喫した。

 熊本は前節・山形戦(1-0)からスタメン1人を変更。出場停止のDF植田龍仁朗に代わり、DF上原拓郎が16試合ぶりに先発した。布陣は前節まで2試合採用していた3-3-2-2から3-4-2-1にチェンジ。GK畑実がゴールを守り、3バックは右からDF小谷祐喜、上原、DF園田拓也が務めた。中盤はMF三鬼海とMF上村周平がダブルボランチを組み、右ウイングバックにMF黒木晃平、左にMF片山奨典。前線3枚は2シャドーにFW中山雄登とFW嶋田慎太郎、1トップにFW安柄俊が入った。

 一方の愛媛は前節・横浜FC戦(2-3)と同じ11人。フォーメーションも3試合連続で3-3-2-2でスタートし、最後尾にGKパク・ソンス、バックラインに右からDF玉林睦実、DF林堂眞、DF浦田延尚が配置された。中盤はMF藤田息吹がアンカーを務め、両翼は右にMF三原向平、左にMF白井康介。MF田中裕人とMF河原和寿が2シャドーを組み、2トップにはFW近藤貴司とFW丹羽詩温が据えられた。

 リーグ戦通算対戦成績で8勝5分8敗と五分五分の両チーム。直近3試合は熊本の3連敗となっていたが、第33節・福岡戦(1-1)でJ2通算100試合出場を達成した中山が優勢の展開をもたらす好プレーを魅せた。この試合の前に記録達成のセレモニーが行われていたプロ4年目のMFはキックオフから間もない前半5分、PA内右の浦田からボールを奪取。ドリブルから右足で送ったクロスにゴール前の安柄俊がダイビングヘッドで合わせるも、藤田に当たったシュートはGKパク・ソンスに弾かれた。

 前半9分にはカウンターから嶋田が左サイドをドリブルで攻め上がり、中央にパス。ワントラップで左に持ち出した中山が、PA内やや左から左足に体重を乗せた強烈なシュートを見舞う。しかし、再びGKパク・ソンスのファインセーブに遭った。それでも序盤からキレのある動きを見せる中山が先制ゴールを導く。

 前半17分、センターサークル付近で後方からボールを引き出した中山は、前線の嶋田の動きを見逃さず、左足でピタリと足下へ付ける高速パス。絶妙なファーストタッチでマークを振り切った嶋田は左足のインサイドで冷静にGKパク・ソンスの左横を通し、ゴールに流し込んだ。

 良い時間帯の先制点でペースを握った熊本。前半21分には小谷のロングフィードをPA手前右の嶋田が落とし、受けた安柄俊が左足でシュートを放つ。GKパク・ソンスをかすめたボールは枠の左角を直撃したが、これで得た左CKから追加点が生まれた。同22分にキッカーの三鬼が右足でクロスを入れると、ニアで合わせたのは小谷。林堂に体を寄せられながらも豪快に頭で押し込み、2-0とした。

 早い時間にリードを広げた熊本が無理に前へ出なくなったことで愛媛が押し込むシーンも増えたが、PA外からのシュートが目立ち、相手ゴールを脅かすことはできず。それでも後半に交代カードを切って打開を試みると、後半23分にPA手前中央の河原が左へタイミングよくパス。PA内左に走り込んだ白井がクロスを送り、ファーからうまく片山の前に入った三原がダイビングヘッドで押し込んだ。

 三原の今季初ゴールで1点差に迫った愛媛は、なおもボールを保持して攻勢に出る。後半38分には玉林を下げ、最後の交代枠でFW鈴木隆雅を投入。その鈴木は直後の同39分、後方からのロングボールに走り込み、マークに付いた小谷を振り切ってPA手前左から左足で弾丸シュートを放つ。しかし、惜しくもクロスバーの上へ。ピンチが続いた熊本は後半45分に最後のカードとして嶋田とFW巻誠一郎を交代させると、そのまま2-1で逃げ切った。

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