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[国体少年男子]FW西村真祈が待望のゴール!大阪府を勝利へ導く

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決勝ゴールを決めた大阪府FW西村真祈(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.2 国体少年男子2回戦 新潟県 0-1 大阪府 新居浜市営サッカー場2G]

 この瞬間を待ち望んでいた。大阪府は前半31分、MF食野壮磨(G大阪ユース、1年)のスルーパスに反応したFW藤尾翔太(C大阪U-18、1年)が右足シュート。GKが弾いたボールを詰めたFW西村真祈(C大阪U-18、1年)がゴールへ押し込んだ。この一撃が決勝点となり、1-0で勝利。大阪府は難敵・新潟県を突破して準々決勝進出を決めた。

 殊勲のFWは後半に左足を痛めて途中交代したが、試合後には「(藤尾)翔太が抜けてシュートを打つことは分かっていた。最初ニアに打つかなと思ったけれど、ファーに打ってきたのでこぼれてくるなと思っていたら、こぼれてきた。今までミニ国(国体予選)でもシュートは打っていたんですけど、入らなくてコーチに決めろと言われていた。決められて良かったです」と素直にゴールを喜んでいた。

 ルーキーながらプレミアリーグWEST開幕戦に先発出場し、いきなり同点ゴールを決めた注目株。すでに高校年代最高峰のリーグ戦で4ゴールを叩き出している。それだけに、大阪府選抜でも決めたかったゴール。それをチームの全国初戦で叩き出した。

 加えて、守備面での貢献度も高かった。現在、チームではボランチなどを務めるが、大阪府選抜では2トップの一角。C大阪U-18同様に前線で運動量を発揮して味方がボールを奪いやすい状況を作り出していた。

「高校入ってから大分変わったので。中学校の時はそんなに走ったりする選手ではなかった」という西村だが、この日は雨の中で「まず蹴らせないことを第一に。蹴らせたらスリッピーなんで(DF陣が)大変なので」と味方のために走り続け、ゴールも決めた。

 今回の国体は「自分にとってはアピール。一番の目標は代表に入りたい。色々な人が見に来てくれるのでプレーとかで魅せていきたい」と誓う。運動量多く、点も取れる選手が目標という西村が準々決勝でも走って、ゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)
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