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ヘタフェSDに聞く柴崎岳の魅力と獲得した理由「テクニックは最大の動機ではない」

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ヘタフェSDに聞く柴崎岳の魅力とは…

 日本代表MF柴崎岳は、リーガ・エスパニョーラ1部初年度ながら目覚ましい活躍を続けている。

『Goal』ではヘタフェのラモン・プラネスSD(スポーツディレクター)にインタビューを実施し、柴崎の評価と獲得を求めた理由について話を聞いた。

 プラネス氏はエルチェとラージョでスポーツディレクターを務めていたときから柴崎の獲得を考慮に入れていたと明かす。しかし、その念願が叶ったのは今年の8月。当時リーガ2部のテネリフェに所属していた柴崎の獲得を試み、実現に至った。

 では、リーガ1部では実績のなかった柴崎のどのような部分に魅力を感じていたのだろうか。

「もちろん、彼は非常に優れたテクニックの持ち主ですが、それが私の心を突き動かした最大の動機ではありません。目を見張った部分は、その明晰さです。ガクの最たる長所は、試合の流れを読めるところにあります。ほかの選手では見つけられない相手チームの穴に、決定的なパスを通すことができるのです。彼の緩急をつけられるプレーは、初めて見たときから目を引くものでした」

 そして、プラネス氏の目に狂いはなく、柴崎はリーガで確かな一歩を踏み出している。しかし、同氏は「ガクの場合は、期待を裏切るどころか、見込んだ以上でしたよ」と驚きを隠さない。

 また、獲得をクラブ首脳陣に進言した際、説得するのは容易であったことも話している。

「今もヘタフェで働いている前スポーツディレクターのトニ・ムニョスはガクのことを知っていましたし、良い印象を持っていたようです。会長は獲得を提案すると、すぐさま了承してくれました。(監督の)ボルダラスも2部のライバルクラブに所属していたガクのことを知っていましたし、獲得には大賛成でしたよ」

 柴崎と長くともに冒険を続けることを望んだプラネス氏。そのためにはヘタフェがリーガ1部に定着しなければならない。柴崎はケガで離脱しているため、ヘタフェにとっては大きな痛手となっているが、偉大な選手を残すために残留は最低条件だ。

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