beacon

「すべてを支配できるわけではない」ウルグアイ指揮官、批判を受けるメッシを擁護

このエントリーをはてなブックマークに追加

崖っぷちに追い込まれたアルゼンチンのFWリオネル・メッシ

 ウルグアイ代表オスカル・タバレス監督は、ロシアW杯南米予選で苦しむアルゼンチン代表FWリオネル・メッシについて言及。「フットボールはチームスポーツである」とし、選手一人に責任を負わすことはできないと語った。

 W杯南米予選で苦戦を強いられているアルゼンチンは、残り1試合となった状況でプレーオフ圏外の6位と不振に陥っている。最終節のアウェーでのエクアドル戦で敗れれば敗退が決定し、引き分けでも他試合の結果次第ではプレーオフにも進出できないことになる。12大会連続のW杯出場へ向け、まさに崖っぷちに追い込まれている。

 世界屈指の攻撃陣を誇るアルゼンチンだが、ここまで予選17試合で16ゴールと得点力不足に悩まされ、メディア等から批判にさらされている。5度のバロンドール受賞などクラブでは輝かしい成績を収めてきたメッシも、9試合で4ゴール(内PK2本)と、チーム同様真価を発揮しているとは言い難い状況だ。

 しかし、もしメッシがW杯を逃した場合その輝かしいキャリアに傷がつくかと問われたタバレス監督は、「それが汚点になるとは思わないし、そうなるべきではない」としつつ、選手1人にすべてを託すことは不可能だと話している。

「フットボールの歴史において、多くの偉大な選手たちが世界王者にはなれなかった。しかし少なくとも私にとっては、それが汚点になったとは思わない。ましてやメッシは現役だ。何が起こるかわからないだろう。アルゼンチンは予選で苦しんでいるが、もし本大会に出られれば優勝候補の一角になる」

「彼は偉大な選手だが、すべてをできるわけではない。フットボールはチームスポーツなんだ。自分のベストを尽くしているという点で、称賛に値する。うまく行っていない間、すべての責任が彼にあるというわけではないだろう」

「フットボールは簡単ではない。最高の選手がいつでもすべてを支配できるわけではないんだ。スタッツは解釈を意味するものだが、メッシのキャリアを通じたスタッツは、信じられないほど素晴らしいもの。歴史に名を残すには十分だ。しかし時にはそれだけでは不十分である。歴史において、W杯で優勝したかどうかで価値が決まるなんてことに私は同意できない」

●ロシアW杯南米予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP