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「お笑い担当ではないんだよ」 麻也が感じた槙野の意志

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日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)

 W杯予選全試合フル出場を果たした日本代表の守備の要。翌日に控えたキリンチャレンジ杯ハイチ戦では、バヒド・ハリルホジッチ監督が大幅なメンバー変更を示唆しており、DF吉田麻也(サウサンプトン)に出場機会は訪れないかもしれないが、「テストできる最後のチャンス」と大事な試合だと捉えている。

「次は2試合ともベストメンバーでいかないといけないと思う」と語るように、来月にはブラジル、ベルギーと強豪国との連戦が組まれている。だからこそ、ハイチ戦は貴重な場。「多分、たくさんの選手をテストできる最後のチャンス。ある意味、これがラストチャンスだと思うので、全員が自分が持っているものを出してアピールできる試合になればいい」と答えている。

 6日のニュージーランド戦で先発フル出場を果たした吉田とコンビを組んだのは、15年11月17日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦以来となるCBでの先発出場を果たしたDF槙野智章(浦和)だった。ブランクこそあったものの、粘り強い対応を見せた槙野は191センチのFWクリス・ウッドに簡単には自由を与えず、「やれることはすべて出した」と自身の任務を完遂した。

 隣でプレーしていた吉田は、槙野から「W杯に出たい」という気持ちをヒシヒシと感じていたようだ。「隣でプレーしていて、槙野選手からはそういう気持ちを試合を通して感じたし、『お笑い担当ではないんだよ』という意志をすごく感じた」と笑って答えながらも、存在感を示した相棒を称賛。また、約2年ぶりに先発出場を果たしたFW武藤嘉紀(マインツ)らからも強い意志を感じたようで、「皆、すごく高いモチベーションでやれていると思う」と語ったように、サバイバルレースの激しさは増していきそうだ。

(取材・文 折戸岳彦)

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