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先発9人変更のハリルJ、2-0から逆転許すも後半ATの同点弾で辛くもドロー

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2-0の前半28分、ハイチに追撃のゴールを決められる

[10.10 キリンチャレンジ杯 日本3-3ハイチ 日産ス]

 日本代表は10日、キリンチャレンジ杯でハイチ代表と対戦し、3-3で引き分けた。前半7分にMF倉田秋の2試合連続ゴールで先制すると、同17分には初先発のFW杉本健勇が代表初ゴールとなる追加点。ところが、前半28分に1点を返され、後半8分にもセットプレーから2失点目。さらに後半33分、勝ち越しのミドルシュートを決められた。それでも後半アディショナルタイムにMF香川真司が同点ゴール。からくも引き分けに持ち込んだ。

 日本は6日のニュージーランド戦(2-1)からDF長友佑都とDF槙野智章を除く先発9人を変更。FW杉本健勇とMF小林祐希がA代表初先発を飾った。システムは2試合ぶりに4-3-3を採用。GK東口順昭が昨年3月24日のアフガニスタン戦以来、約1年半ぶりにゴールを守り、右サイドバックではDF酒井高徳が今年3月28日のタイ戦以来の先発。2試合ぶり先発のDF昌子源が槙野とセンターバックを組んだ。中盤は6月13日のイラク戦以来の先発となるMF遠藤航をアンカーに置き、小林とMF倉田秋がインサイドハーフ。倉田は15年8月5日の東アジア杯・韓国戦以来、国際Aマッチ2度目の先発となった。前線は右にFW浅野拓磨、左にFW乾貴士、中央に杉本。浅野と乾は8月31日のオーストラリア戦以来、3試合ぶりの先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりから主導権を握る日本は前半7分に幸先よく先制する。前線でタメをつくった杉本が左サイドに展開。オーバーラップしてきた長友のクロスにニアの倉田が頭で合わせると、ループ気味にGKの頭上を越え、ファーサイドのゴールネットを揺らした。倉田は代表初ゴールを決めたニュージーランド戦に続いて2戦連発。いずれもヘディングによる連続ゴールとなった。

 先制後もハイチを押し込む日本は前半17分に追加点。乾、浅野、杉本と細かくパスをつなぎ、杉本のラストパスに反応した倉田がPA内に走り込む。GKと1対1の状況から狙った右足シュートはGKに弾かれたが、こぼれ球を杉本が左足ボレーで押し込んだ。杉本は国際Aマッチ3試合目の出場で初ゴール。初先発で初得点と結果を残した。

 2-0とリードを広げた日本だが、自分たちのミスからリズムを崩し、ハイチに反撃を許した。それまではノーチャンスだったハイチが徐々に日本陣内に攻め込む時間をつくると、前半28分、右サイドからドリブルで中に切れ込んだFWドナルド・ゲリエのスルーパスにMFケビン・ラフランスが反応。トラップが大きくなったところを狙って東口が飛び出したが、ボールに触ることができず、一瞬早く右足を伸ばしたラフランスが無人のゴールに押し込んだ。

 1点差に追い上げられた日本は積極的に3点目を狙いにいくが、なかなかリズムに乗り切れない。前半31分、PA内右でパスを受けた酒井高が鋭い切り返しから左足を振り抜くが、ゴール左へ。同39分には酒井高の横パスから杉本が右足でミドルシュートを狙ったが、これも枠を捉え切れなかった。

 2-1で折り返した後半開始から2人を交代。浅野と長友に代わってFW原口元気、DF車屋紳太郎が入り、車屋は代表デビューとなった。キャプテンマークは長友から槙野へ移ったが、次のゴールを奪ったのはハイチ。後半8分にセットプレーから試合を振り出しに戻した。

 右サイドで獲得したFKからゴール前へのクロスと見せかけ、短く縦に展開。DFカルランス・アルキュスがグラウンダーの折り返しを入れると、槙野が足を伸ばすが、届かず、中央で合わせたFWデュカン・ナゾンが右足でゴール左隅に流し込んだ。

 2点リードを追いつかれた日本は後半10分、腰を抑える仕草を見せていた小林に代えてMF井手口陽介を投入。同14分からは倉田に代わって香川がピッチに入り、同19分には杉本に代えてFW大迫勇也も送り込んだ。

 主力選手を投入し、勝ち越しゴールを目指す日本。大迫が力強いポストプレーでタメをつくり、香川も積極的にボールに絡むが、守備を固めるハイチを攻めあぐねる。後半26分、井手口がミドルシュートを狙うと、相手選手に当たったこぼれ球を遠藤が再びミドルシュート。引いて守る相手を遠目からこじ開けようと果敢にシュートを打ったが、枠を捉えられなかった。

 すると後半33分、ハイチはPA左手前でボールを持ったナゾンが豪快な右足ミドルをゴール右上隅に叩き込んだ。2点リードをひっくり返された日本。後半35分にも昌子がナゾンにかわされ、PA内に突破を許したが、シュートは東口が体を張って防ぐ。直後の後半35分、最後の交代枠で乾に代えてFW武藤嘉紀を投入した。

 武藤は右サイドに入り、原口が左サイドへ回ると、後半37分にはカウンターから原口がドリブルで独力突破。2人を振り切ってフィニッシュまで持ち込んだが、左足のシュートは大きくゴール上に外れた。4万7420人の観衆を集めたホームゲームで負けられない日本は必死に同点ゴールを目指す。すると、後半アディショナルタイム2分、車屋が左サイドをオーバーラップし、ゴール前にクロス。ファーサイドに流れたボールを酒井高が左足でシュートを打つと、ゴール前で倒れ込んでいた香川が足を伸ばして角度を変え、ゴールネットを揺らした。土壇場の同点ゴール。試合はそのまま3-3の引き分けに終わった。

(取材・文 西山紘平)

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