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“7点差以上での勝利”は厳しかった…ロッベンの前半2発にとどまりオランダはW杯出場逃す

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FWアリエン・ロッベンの2ゴールも実らず

[10.10 W杯欧州予選 オランダ2-0スウェーデン]

 W杯欧州予選の最終節が10日に行われた。グループAのオランダ代表はホームでスウェーデン代表と対戦し、2-0で勝利。しかし、“7点差以上での勝利”とはならず、2002年大会以来の予選敗退となった。一方でスウェーデンは2位でプレーオフに出場する。

 勝ち点19で2位のスウェーデンと、勝ち点16で3位のオランダの一戦。オランダが逆転で2位に浮上するためには、得失点差で『12』、総得点では『7』離れているため、7点差以上をつけて勝利しなければならない。一方、結果次第ではスウェーデンが勝ち点1差で首位に立つフランスをかわして本大会出場を決める可能性も残している。

 試合は前半16分に動いた。オランダは相手のハンドでPKを獲得し、これをFWアリエン・ロッベンがチップキックで正面右に決め、まずは先制に成功する。さらに26分にはMFジョルジニオ・ワイナルドゥム、31分にはFWライアン・バベルがFKから惜しいシュートを放つなど、スウェーデンを圧倒する。

 早い時間帯に追加点が欲しいオランダは前半40分、左サイドからバベルが中央へ折り返すと、ロッベンがペナルティーアーク手前からダイレクトで左足を一閃。GKから逃げるような回転がかかったシュートがゴール右を捉え、2-0とした。

 オランダは後半開始からFWフィンセント・ヤンセンを下げてFWバス・ドストを投入。残り45分で5点を狙いに行く。だが、前半のようにロッベンが思うようにシュートが打てず、決定的な場面を作り出すことができない。26分にはDFダリル・ヤンマートとMFデイビ・クラーセンをピッチに送り込む。

 しかし、オランダは後半に追加点を奪うことができず、2-0のままタイムアップ。最終節を白星で飾ったが、突破への条件はあまりにも厳しいものだった。

 オランダは3位に終わったブラジルW杯を最後にルイス・ファン・ハール監督が退任し、フース・ヒディンク氏が2度目の指揮官に就任。しかし、EURO予選での成績不振により2015年6月にヒディンク氏と契約を解除し、コーチだったダニー・ブリント氏が昇格した。だが、EURO本大会出場は叶わず、W杯予選でも5試合を終えて2勝1分2敗と苦戦し、またも監督交代。今年5月からディック・アドフォカート監督が指揮したが、EUROに続いてW杯出場権も逃してしまった。

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