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2戦連続先発出場も…唇噛む槙野、「注意しないといけない相手」に2失点

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肩を落とす日本代表DF槙野智章(20)

[10.10 キリンチャレンジ杯 日本3-3ハイチ 日産ス]

 2試合連続でCBを任された。6日のニュージーランド戦では191センチのFWクリス・ウッドに制空権を握らせず、「日本代表DF槙野智章(浦和)は「個人の中でやれることはすべて出した」と充実した表情を浮かべたが、ハイチ戦では3失点を喫して「負けに等しい引き分け」と悔しさを味わうことになった。

 ハイチの最前線に入ったデュカン・ナゾンは181センチと身長ではウッドに及ばないものの、強靭なフィジカルと抜群の加速力を武器に日本守備陣の脅威となった。実際に対峙した槙野も「注意しないといけない相手だった。非常にパワーがあり、スピードもある選手だと分かっていたが、彼のところで時間を作られた」と警戒しながらも自由を与えてしまい、後半8分と同33分に得点を許してしまった。

 日本がボールを保持する時間は長く、前半は55.6%、後半は62.2%の支配率を記録したように、「攻撃の時間は長かった」。しかし、「カウンターも速く、一人ひとりの質が非常に高かった」というハイチに3失点。後半アディショナルタイムのMF香川真司(ドルトムント)の得点で辛うじてドローに持ち込んだものの、決して納得いく内容、そして結果ではなかった。

 ニュージーランド戦から先発9人を入れ替え、これまで出場機会の少ない選手がスターティングメンバーに名を連ねたことで、ハイチ戦に対して「かなり強い思いがあり、モチベーション高く臨んでいた」。しかし、「(バヒド・ハリルホジッチ)監督が見たかったのは、個人どうこうではなく、チームでどう戦うかが見たかったと思う」と崩壊した守備に肩を落とした。

(取材・文 折戸岳彦)

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