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[MOM2245]鹿児島城西GK戸田哲平(1年)_前へ、前へのプレーが持ち味。復活した「攻めのGK」

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鹿児島城西高の「攻めのGK」、戸田哲平

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.8 球蹴男児U-16リーグ第17節 鹿児島城西高 3-2 長崎南山高 垂水市多目的広場]

 怪我をしても自分のプレースタイルを変えることはしない。鹿児島城西高の「攻めのGK」、戸田哲平(1年)が積極守備で勝利の立て役者となった。

 前半、相手にセットプレーやクロスボールからピンチを迎えながらも積極的な飛び出しによって無失点で凌いだ戸田は、後半も安定したプレー。それでも後半14分に味方にクリアさせようとしたシーンでDFがボールを失って1点差とされると、27分には思い切った飛び出し及ばず同点に追いつかれてしまう。

 だが、29分に至近距離からのシュートをストップするなど相手に一度もリードを許さなかった戸田の活躍もあって、鹿児島城西は3-2で競り勝った。

 戸田の持ち味は積極的な飛び出しだ。この日の2失点目はその飛び出しで止めきれなかったものの、「前に出たのは次に繋がる」と持ち味である前へ出たプレーを全く後悔していない。それは大怪我を負ったプレーについても同じだった。

 戸田は7月の「球蹴男児U-16リーグ」でふくらはぎを筋断裂。思い切り良く飛び出したプレーで相手アタッカーと接触し、負傷した。だが、そのプレーについても戸田は「(前へ出て怪我したので)後悔はしていないですね。自分らしさが出たと思います」と自身にとって当然のプレーだったことを強調していた。

 約3か月間離脱することになったものの、「球蹴男児U-16リーグ」の最終節に間に合うようにリハビリを行ってきたという戸田は、最終2試合でフル出場できたことを喜ぶ。復帰直後で90分間集中力を維持することは難しく、キックミスもあった。だが、「積極的なコーチングができていたし、この2日間、自分はシュートストップもできたと思うので、その辺は伸ばしていきたい」と前向きな内容で終わることができたと感じている。

 その守護神の目標はドイツ代表GKマヌエル・ノイアー。「ノイアーみたいに守備範囲も広く持てるし、なおかつシュートも止められる『攻めのGK』になりたいです」。今後、大事な試合でミスすることがあっても、ブレずに前に出続けて、白星をもたらす「攻めのGK」になる。

(取材・文 吉田太郎)
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