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イタリアマフィアの幹部、サッカー好きが高じて逮捕

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ナポリはここまで開幕7連勝

 今季のセリエAは例年以上に盛り上がりを見せている。第7節ではユベントスがドローとなり、ナポリが7連勝で単独首位に立った。

 そんなナポリの試合を観ようと、逃亡犯エマニュエル・ニオラは21日第9節の好カード・インテル戦のチケット購入を画策。その結果、隠れ家がバレてしまい逮捕となった。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が12日に伝えている。

 33歳のニオラはナポリ犯罪組織“カモッラ”の幹部として麻薬取引に関与しており指名手配中。しかしナポリの大ファンであるニオラは開幕7連勝で単独首位のチームを一目見たくなり、追われている立場でありながらチケット購入の手口を探した。

 ホームで行われる第9節・インテル戦のチケットを協力者を通じて手配をしたものの、購入の際には名前が必要になる。困った協力者は電話予約の際にためらいながら自分の名前のみを答えると、盗聴をしていた警察が不審に思って捜査を開始。そこから足がつき、住所がバレて逮捕に至った。

 ナポリに拠点を置く犯罪組織“カモッラ”のサッカーにまつわる逮捕劇は以前にもある。2016年4月16日、“カモッラ”のボスであるロベルト・マンガニエッロは2人の殺害容疑で逃亡中。潜伏先で16-17シーズン第33節の好カード・インテル戦を観戦していた。小腹が空いたマンガニエッロはピザを注文したものの、配達に来たのは変装した警察官。ドアを開けたところで為す術はなく、抵抗する様子もないまま御用となった。逃亡中にもかかわらず夢中にさせるサッカーの魅力。イタリア人にとっては何物にも代えられないのかもしれない。

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