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[関東2部]好調攻撃陣が牽引!中央大怒涛の5連勝!!青学大とのシーソーゲーム制す

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中央大が後期負けなしの5連勝を飾った

[10.11 関東大学2部L第16節 中央大3-2青学大 中央大サッカー場]

 関東大学2部リーグは11日に第16節の6試合を行った。後期に入って快進撃を続ける中央大青山学院大に3-2で競り勝ち、5連勝を決めた。なお、上位勢も勝利したため、首の位国士館大は勝ち点39、2位の早稲田大は同33と、同30の中央大との差は変わらない。

 今の中央大には劣勢を跳ね返す力がある。手塚聡監督も「一番変わったのは悪い時間帯で耐えることが出来るようになった。自分たちで崩れることがなくなった」と後期負けなしの5連勝を飾ったチームを評価した。

 前半は激しい点の取り合いになった。まずは青学大が前半23分、MF尾ノ上幸生(2年=前橋育英高)が右サイドの裏にロングパスを入れると、スペースに走り込んだDF佐藤凌輔(2年=尚志高)が角度のない所から右足で流し込み、先制に成功する。

 守備の一瞬の緩みを突かれた形の中央大だが、すぐに試合を振り出しに戻す。前半26分、左サイドから中に切り込んだMF加藤陸次樹(2年=広島ユース)がエリア内で倒されてPKを獲得。これを自ら沈め、同点に追いついた。

 さらに前半45分、パスワークから相手の守備を崩すと、右サイドに展開されたボールをDF安在達弥(3年=東京Vユース)が折り返す。これをFW大橋祐紀(3年=八千代高)が高い打点のヘッドで叩き込み、試合をひっくり返した。

 しかしこのまま中央大が1点リードで折り返すかと思われた前半アディショナルタイム1分、青学大はゴール正面やや右の位置でFKを獲得。尾ノ上が右足で狙うと、シュートはゴール右隅を捕らえ、何と2-2で折り返すことになった。

 一進一退の攻防。ただ後半は一転、1点を争うゲームになった。その1点を奪ったのが中央大だった。後半15分、左サイドから蹴ったCKを大橋が折り返すと、中央でFW池谷友喜(4年=熊本ユース)がコースを変えて流し込む。池谷の3戦連続弾で勝ち越しに成功した。

 一度同点に追いつかれた守備陣も、2度目の失敗はおかすまいと奮闘。後半31分にはFKからFW大竹颯(2年=横浜市立東高)に決定的なヘディングシュートを許したが、GK佐川雅寛(2年=桐蔭学園高)がビッグセーブで弾き出した。青学大は前期最終戦で敗れるなど相性は決して良くない相手だったが、何とか競り勝った。

 3年ぶりの1部復帰を目指して勢いづく中央大。しかし手塚監督は「まだ絶好調ではない」と話す。実際、守備面をみると、これで3試合連続の2失点。好調な攻撃陣が快進撃を支えているが、課題も露呈している。ただ指揮官は「今は自分たちのやるべきことをやった結果が出ている」とも評価。「今後も目の前の一つ一つの試合を戦っていきたい」と強調した。

 残り6試合となった今季のリーグ戦だが、1部昇格は上位3チームが争う形になっている。3チームの直接対決は残っており、まずは10月28日の第19節で国士舘大と中央大が激突。11月5日の第20節で早稲田大と中央大、そして同18日の最終第22節で国士舘大と早稲田大が対戦する。
 
(取材・文 児玉幸洋)

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