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約5か月ぶりに訪れた歓喜…新潟・呂比須監督「目の前のことだけを考えた」

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17試合ぶりに白星を獲得したアルビレックス新潟

[10.14 J1第29節 G大阪0-1新潟 吹田]

 崖っぷちだった。勝たなければ他会場の結果により、今節での降格が決まる可能性があったアルビレックス新潟。しかし、後半22分に生まれたMF小川佳純のゴールを守り抜き、17試合ぶりの白星を獲得して今節での降格を回避した。

 チームを率いる呂比須ワグナー監督が、「2週間前から準備をしてきて、『今日勝つしかない』と前から行く意識で、前半からチャンスを作ってくれた」と振り返ったように、序盤からゴールに迫る場面を作り出す。GK東口順昭の好セーブもあり、得点にこそつながらなかったものの、守備陣も体を張った粘り強い対応でG大阪攻撃陣に自由を与えず、0-0で前半を折り返した。

 このままでは、自力で今節の降格を回避できないが、他会場の情報は気にしなかったようだ。「ガンバのこと、目の前のことだけを考えて全力でやろうと話していたし、他がどうこうよりも自分たちのできることを全力でやろうという話もしていた」。何よりも、まずは目の前の試合に全力で取り組み、勝利することが大事。すると後半22分、右サイドを駆け上がったFWホニのグラウンダーのクロスの流れから、最後は小川が左足で蹴り込み、決勝点となる得点が生まれた。

「選手たちが体を張って、プライドを持ち、地元の皆さんのため、自分のため、チームのために戦ってくれた。今日は素晴らしいゲームだったと思う」

 今節での降格こそ回避したものの、状況が大きく変わったわけではない。だが、5月20日のJ1第12節札幌戦(○1-0)以来、17試合に得た白星は「自分たちが信じているプレーができれば、もっと勝つことができると思う」と自信にもつながったようだ。次節は磐田とのアウェー戦。「これからも一戦一戦大事にして、チームを一つにまとめて頑張って行きたい」と最後まで諦めずに戦い抜く。

(取材・文 折戸岳彦)
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