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昨年の雪辱に燃える八千代MF正田主将「絶対に市船に勝ちたい」:千葉

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PK戦で試合に決着をつけるシュートを決めた八千代高MF正田稜主将

[10.14 選手権千葉県予選決勝T2回戦 八千代高 1-1(PK5-4)八千代松陰高 日体大柏高G]

 重圧のかかるPK戦5人目。しっかりと右隅にシュートを決めて熱戦に決着をつけた八千代高MF正田稜主将(3年)は左手の人差し指を静かに掲げると、ネット裏で応援を続けていたチームメートたちの下へ駆け寄った。

 苦しい戦いだった。「選手権の緊張感と、1点取られているという緊張感からどうしても上手く行かない時間が少なかったです」。前半を0-1で折り返した八千代は後半開始直後にセットプレーで同点に追いついたが、延長戦含めて勝ち越すことができなかった。

 特に後半はボールが落ち着かない展開の中で思うような攻撃をすることができず。テクニカルなボランチの正田は本来柔らかいドリブルでの中央突破も持ち味だが、この日はセカンドボールを拾うことや相手の攻撃を跳ね返すことに集中するなど泥臭いプレーの連続。チームを陰で支え、最後にPK戦で大役も果たした。

 正田は宿敵へのリベンジ、そして千葉制覇を目標に掲げている。昨年は準決勝で市立船橋高に0-1で敗戦。ピッチで敗戦を経験した正田は「0-1だったんですけれども、内容はほぼコテンパンにやられて、自分はすごく悔しくて、キャプテンとしてこの一年間必死にやってきたので、まずは市船まで一つひとつ勝っていって、絶対に市船に勝ちたいと思います。千葉県を獲りにいきたい」と誓う。

 市立船橋に雪辱するために、チームのパスワークや1対1を特に意識して磨いてきた。個人としては、「積極的にボールに関わったりして、得点に絡んだりできるように、積極的にプレーしていきたい」と意気込んでいる。10番FW吉田奨(2年)やMF稲葉翔和(3年)とともに「試合を決める存在」としても期待される主将。まずは一つひとつ白星を積み重ねて、準決勝で実現する可能性のある雪辱の舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2017

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