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予想不可の“北四国決戦”…小島投入で流れ変えた愛媛、終盤2発で讃岐に逆転勝利

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愛媛が劇的な逆転勝利

[10.15 J2第37節 愛媛2-1讃岐 ニンスタ]

 17位愛媛FCがホームで20位カマタマーレ讃岐に2-1で逆転勝ちした。愛媛は4試合ぶりの白星を挙げ、連敗を3でストップ。讃岐はまたしても愛媛に屈し、今季4度目の連敗を喫した。

 愛媛は前節・金沢戦(1-4)から先発2人を変更。MF田中裕人が2試合ぶり、MF小暮大器が5試合ぶりにスタメン復帰した。対する讃岐も前節・京都戦(0-4)からの変更は2人。DF西弘則と出場停止明けのDFアランが2試合ぶりに先発メンバーに名を連ねた。

 “北四国決戦”と名付けられている同対戦カードは、愛媛がリーグ戦通算対戦成績で4勝3分と無敗。初勝利を目指して敵地に乗り込んだ讃岐は開始からアグレッシブにボールを奪いに行き、主導権争いで一歩先に出ようとする。

 前半24分には左サイドで複数の選手がプレスをかけると、愛媛のMF藤田息吹からDF林堂眞へのバックパスがずれてスルーパスのような形になり、狙っていたFW原一樹が隙を逃さずにPA内中央へ持ち込む。32歳のベテランは追走する林堂にシャツを引っ張られながらも右足で冷静にGKパク・ソンスの右横を通し、ゴールに流し込んだ。

 原の今季7点目で先制した讃岐は前半36分にFW馬場賢治がPA手前左で田中に後ろから倒され、直接FKを獲得する。同38分に右利きのMF渡邉大剛がゴール右を狙って蹴るが、コースが甘くなったシュートはGKパクに弾かれた。

 後半に入り、先に動いたのは讃岐。ハーフタイム明けから馬場に代えてFW木島徹也をピッチへ送り出す。こう着状態で進み、後半28分には愛媛が左CKを獲得したタイミングでFW有田光希とMF小島秀仁を同時投入する2枚替えを敢行する。

 後半29分に小島がそのまま左CKのキッカーを務めると、混戦からゴール前のこぼれ球をFW河原和寿が左足で押し込もうとするが、GK清水健太に至近距離でブロックされる。讃岐も後半32分に決定機を迎え、PA内右の原からの折り返しに中央でフリーの木島が右足で合わせるも、大きく蹴り上げてしまった。

 2失点目を免れた愛媛は後半34分に追いつく。PA内左でキープした河原が後ろに戻し、FW近藤貴司が西をかわして左足でシュート。アランに当たって流れたボールを小島が拾い、PA内中央で右足を振り抜くと、詰め寄ったGK清水の股を抜いてゴールに突き刺さった。

 負傷明けの小島は4試合ぶりの出場でいきなりチームを救う今季6得点目。そしてドラマは後半43分に待っていた。小暮が右サイドからクロスを入れ、ゴールエリア左でこぼれ球に反応した田中が渡邉とGK清水に寄せられながらも粘ってボールを残す。最後は後方で待っていた河原が左足で蹴り込み、起死回生の逆転ゴールを奪った。

 愛媛はその後の讃岐の反撃を断ち切り、2-1で勝利。今季最多の4連敗を阻止し、4試合ぶりに勝ち点3を手にした。

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