beacon

バイエルンがセルティックに3発快勝!72歳のハインケス新監督は“3冠”以来のCL復帰

このエントリーをはてなブックマークに追加

FWトーマス・ミュラーの先制点が入って喜ぶバイエルンの選手たち

[10.18 欧州CLグループリーグ第3節 バイエルン3-0セルティック]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は18日、グループリーグ第3節2日目を行い、ホームのバイエルン(ドイツ)はセルティック(スコットランド)を3-0で下した。2012-13シーズンに欧州CLを含む3冠を制覇したユップ・ハインケス監督が欧州カップ戦への復帰試合を白星で飾り、2勝1敗の勝ち点6でグループBの2位に立った。

 バイエルンは9月27日に行われた第2節のパリSG(フランス)戦で0-3の大敗を喫したことで、カルロ・アンチェロッティ前監督を解任。ウィリー・サニョル監督の暫定政権を経て、今月14日のブンデスリーガ第8節フライブルク戦(○5-0)から、かつて2度にわたってバイエルンを指揮したハインケス監督が就任している。72歳の新指揮官にとってこの一戦は、2013年5月25日に行われた欧州CL決勝ドルトムント戦(○2-1)以来の欧州カップ戦となった。

 バイエルンはパリSG戦から先発5人を入れ替え、フォーメーションも4-3-3から4-2-3-1に変更。ハインケス監督は新たにDFマッツ・フンメルス、DFジェローム・ボアテング、MFセバスティアン・ルディ、FWキングスレイ・コマン、FWアリエン・ロッベンを起用した。

 最初のチャンスは前半6分、右サイドを突破したFWロベルト・レバンドフスキが中央にグラウンダーのボールを送ると、MFチアゴ・アルカンタラがダイレクトシュート。ボールは綺麗にゴールへと吸い込まれたが、クロスの前にゴールラインを割っていたとしてノーゴール判定となった。また同14分には、クロスのこぼれ球に反応したDFダビド・アラバがダイレクトで狙ったが、大きく枠を外れた。

 それでも前半27分、バイエルンは右サイドに攻め込んだDFヨシュア・キミッヒが左足に持ち替えてアーリークロスを送ると、レワンドフスキが高い打点でヘッド。このシュートはGKクレイグ・ゴードンに片手で止められたが、こぼれ球をFWトーマス・ミュラーが押し込み、先制に成功した。

 背番号25の欧州CL通算40ゴール目で勢いをつけたバイエルンは前半29分、追加点を獲得する。左サイドを凄まじいスピードで抜け出したコマンが左足で高速クロスを送ると、ファーサイドでフリーとなっていたキミッヒがヘディングシュート。距離のある位置からコントロールされたボールはゴール左隅に吸い込まれ、リードを広げた。

 後半もバイエルンのペースが続く。6分、ロッベンのシュートが相手に当たって得た右CKをロッベンが蹴り込み、ゴール正面でフンメルスが頭で合わせる。これもゴール左隅にしっかり決まり、後半開始早々に3-0とした。その後も、ロッベンのシュートがゴールライン上で相手DFにクリアされたり、レワンドフスキのゴールがオフサイドで取り消されたりと、ゴールには至らないものの、バイエルンが大きなチャンスを立て続けにつくった。

 セルティックはMFパトリック・ロバーツ、FWリー・グリフィスを中心にカウンターを狙う様子を見せるが、バイエルンの屈強な守備陣を前に攻めあぐねる時間が続く。後半20分、FWスチュアート・アームストロングに代えてMFトム・ロギッチ、グリフィスに代えてFWムサ・デンベレを一気に投入し、打開を図った。

 後半29分、セルティックはDFキーラン・ティアニーの縦パスをロギッチが前方に流し、デンベレが落としたボールをMFスコット・シンクレアがシュート。GKスベン・ウルライヒが正面ではじき、こぼれ球をロギッチが狙ったが、またもやウルライヒがビッグセーブを見せ、なかなか1点を返すことができない。

 バイエルンは後半33分、チアゴ・アルカンタラに代わってピッチに立ったMFアルトゥーロ・ビダルに続く2枚目の交代カードとして、コマンに代えてFWハメス・ロドリゲスを投入。同35分には、2得点に絡んだキミッヒを下げて、DFラフィーニャを入れ、試合を締めにかかった。

 それでもセルティックは後半41分、敵陣中央でボールを受けたデンベレが相手をおびき出しながら攻め込むと、左サイドをフリーで抜け出したシンクレアにパス。カットインシュートがゴール右に決まり、ようやく1点を返したかに思われたが、オフサイドがあったとしてゴールは認められなかった。結局、最後までスコアは動かず、セルティックは第2節のアンデルレヒト戦(○3-0)に続く連勝を果たすことはできなかった。

●欧州CL17-18特集

TOP