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「どの監督も“ナガトモの法則”に屈服」5年にわたりライバルを凌駕した長友佑都

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5年にわたりライバルを凌駕したDF長友佑都

 インテルに所属する日本代表のDF長友佑都について、イタリアのサッカー情報サイト『カルチョメルカート・コム』が19日、特集を組んだ。

 インテルは近年、長友が主戦場とする左SBが補強ポイントと認識しており、今夏もニースから若手のDFダルベルトを新たに獲得した。しかし現段階で、ベテランの長友がポジション争いを優位に進めていることについて、「インテル、人材探しに5年もレギュラーはいまだにナガトモ。ダルベルトの時代は?」と題し、分析している。

 毎年のように移籍市場において、インテルは長友に代わるサイドバックを探すものの、「最後は日本人選手が左サイドのレギュラーの座を確保する」と指摘。さらに「この現象は何度も繰り返されている」と述べた。これまでインテル指揮官を務めた「レオナルドや(ワルテル・)マッツァーリ、(ロベルト・)マンチーニ、(ルチアーノ・)スパレッティに至るまで、誰もが“ナガトモの法則”に降伏せざるをえなかった」として、監督の交代をものともせず、長友が生き残りのチャンスをつかんできたことを伝えた。

 長友は2011年冬、チェゼーナからインテルに加入したが、すぐに翌年からサイドバックの補強が行われている。インテルは2012年にポルトからDFアルバロ・ペレイラ、2014年にローマからDFドドを獲得。2015年にはガラタサライからDFアレックス・テレスが加入したほか、2011年に長友と入れ違いでチームを去ったDFダビデ・サントンが復帰。2016年にはジェノアからDFクリスティアン・アンサルディ、フェネルバフチェからDFジャネル・エルキンが加入し、今夏はダルベルトが加わった。この5年間で実に7人のライバルが名乗りを上げ、長友自身も頻繁に移籍のうわさに流されてきた。しかしインテルでの厳しいポジション争いにおいて31歳ベテランの健闘は続いている。

 同記事では、長友が勝ち残って来た理由について、「これまでナガトモは常にインテンシティを維持して取り組んできたからだ」と分析。ただ15日に行われたミラノダービーでは対面したFWファビオ・ボリーニに苦しめられており、「それだけの理由でインテルのレギュラーとすることに疑問を投げかけるのは当然だ」とも結論づけている。

 今夏、加入したダルベルトについては、「2500万ユーロ(約33億円)を超える資金を投じて獲得しただけに、リーグ戦8試合を終えて、ナガトモがレギュラーになっていることはさらに驚きだ」と指摘。ダルベルトが適応に手こずる間も、「言うまでもないが、あのサイドでは日本人選手がまだプレーを続ける」と締めくくった。

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