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左SBのスタメンに抜擢、柏の右サイド封じを命じられた大宮DF高山

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大宮のDF高山和真はフル出場で柏の右サイドに対応

[10.21 J1第30節 大宮1-1柏 NACK]

 前節、DF渡部大輔が負傷した大宮アルディージャは、左サイドバックに下部組織出身のDF高山和真を起用。21歳のDFにとって7月1日の第17節横浜FM戦以来13試合ぶりとなる出場となった。

 対する柏のストロングポイントのひとつである右サイドは、2列目右のMF伊東純也と右サイドバックのDF小池龍太はコンビネーションだけでなくスピードを活かした個人での打開もできる。「右サイドの攻撃が特徴のあるチーム。伊東選手と小池選手のところで崩されると失点するパターンだと思うので、(左MFの)マテウスとコーチングしながらうまく2対2で」対応したという。「クロスを上げられても、(ヘディングに)強い2人が中にいる」とDF菊地光将とDF河本裕之の両センターバックの存在が高山のプレーを後押しした。

 CKの流れから柏に先制されリードを許したまま終盤を迎えた大宮は、河本、そして菊地と両センターバックを前線に上げたパワープレーに出る。対する柏はDF鎌田次郎を入れた5バックで対応。前節・札幌戦はFWジェイの高さに屈して失点を重ねただけに、高山は「札幌戦でやられて練習したと感じた」という。パワープレーで柏を押し込んだ大宮は、ゴール前でファウルを獲得するとマテウスがFK弾を突き刺し、同点に追いついた。「とにかく菊地さんに当てることを意識」してクロスを入れたという高山は「もうちょっと高い位置でクロスを上げられるように」と反省の弁を述べた。

「大宮に対する想いは強い」とジュニアユース時代から大宮に所属する高山。この日、残留に向けたライバルとなる15位甲府、16位広島が揃って敗れたため、17位大宮の両チームとの勝ち点差は「4」と「3」に縮まった。「2度目の降格は全員したくない」。残り4節、残留に向けて強い気持ちで勝利を目指す。

(取材・文 奥山典幸)

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