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終了間際に長谷部が決死のブロック!ドルトは2点リード守れず…香川は途中出場

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リベロとしてフル出場したMF長谷部誠

[10.21 ブンデスリーガ第9節 フランクフルト2-2ドルトムント]

 ブンデスリーガは21日、第9節2日目を行い、MF香川真司所属のドルトムントはMF長谷部誠とFW鎌田大地が所属するフランクフルトとアウェーで対戦し、2-2で引き分けた。リーグ戦2試合連続ベンチスタートの香川は後半14分から途中出場。長谷部は2試合連続でリベロでフル出場したが、鎌田はベンチ外だった。

 先にチャンスをつくったのはフランクフルトだった。前半16分、右サイドを攻め上がったFWセバスチャン・アレがスルーパスを送ると、FWアンテ・レビッチがPA内に抜け出し、フリーでシュート。ゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められなかった。

 するとドルトムントが直後の前半19分に先制に成功する。相手を押し込んだ流れの中でDFマルク・バルトラがPA外右寄りの位置から右足でミドルシュートを放つと、長谷部と並走しながらゴール前に走り込んだMFヌリ・サヒンが左足で角度を変え、ゴールに流し込んだ。

 その後は互いにカウンターを狙うオープンな展開。フランクフルトは前半37分にDFティモシー・チャンドラーが膝を負傷し、プレー続行不可能となり、代わってDFカルロス・サルセドが出場した。

 1点リードで前半を折り返したドルトムントは後半12分、MFマキシミリアン・フィリップが中盤でボールを奪うと、MFマリオ・ゲッツェとのワンツーでゴール前に抜け出す。対応した長谷部を抜き切らずにうまくコントロールした左足シュートをゴール右隅に流し込み、2-0とリードを広げた。

 ドルトムントは後半14分、MFゴンサロ・カストロとMFユリアン・バイグルに代えて香川とDFザン・アクセル・ザガドゥを投入。一方のフランクフルトも同じタイミングでDFマルコ・ルスに代えてFWブラニミール・フルゴタを入れ、攻撃の人数を増やした。

 するとフランクフルトは後半18分、右サイドからのアーリークロスに反応したレビッチがPA内に走り込む。トラップからのシュートは空振りとなったが、ゴールを空けて飛び出してきたGKロマン・ビュルキと激しく交錯。これがビュルキのファウルとなり、PKを獲得した。キッカーのアレはGKの動きをよく見てゴール右に流し込む追撃ゴール。1-2と1点を返した。

 勢いづくフランクフルトは後半23分、MFミヤト・ガチノビッチからの絶妙なスルーパスにFWマリウス・ボルフが抜け出し、GKとの1対1から右足でシュート。ボールは左ポストに当たりながらもゴールマウスに吸い込まれ、2-2の同点に追いついた。

 2点差を追いつかれたドルトムントは後半38分、フィリップに代えてFWジェイドン・サンチョを投入し、最後の交代カードを切る。U-17W杯のイングランド代表としてグループリーグまで帯同していたサンチョは、これがブンデスリーガデビュー戦となった。

 最後まで勝ち越しゴールを狙うドルトムントは後半45分、ロングフィードをPA内左でトラップしたサンチョが左足でシュート。GKが弾いたこぼれ球をサヒンが左足ダイレクトボレーで狙ったが、ゴールライン上にカバーに入っていた長谷部が決死のブロックを見せ、ゴールを許さなかった。

 結局、試合はそのまま2-2でタイムアップ。ドルトムントは今季初黒星を喫した前節のライプツィヒ戦(2-3)に続いて2試合連続で勝利を逃す結果となった。一方のフランクフルトは3連勝こそ逃したが、2点ビハインドを追いつく価値あるドローで勝ち点1を上積みした。

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