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「オウンゴールになりました?」G大阪FW呉屋大翔、悔しさ味わった地で劇的AT弾

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劇的なAT同点弾を決めたガンバ大阪FW呉屋大翔

[10.22 J1第30節 浦和3-3G大阪 埼玉]

 1年前の苦い思い出がある。16年10月15日ルヴァン杯決勝、埼玉スタジアムで浦和と対戦したガンバ大阪は0-0のまま延長戦までを終え、PK戦を迎える。しかし、4人目のキッカーとしてボールに向かったFW呉屋大翔のシュートはGK西川周作にストップされ、5人全員が決めた浦和に敗れてタイトルを逃すことになった――。

 リーグ戦3連敗で迎えた浦和戦でベンチスタートとなった呉屋に出番が巡って来たのは、2-3と1点のビハインドを背負って迎えた後半30分だった。「去年の悔しい思いは当然あったし、ピッチに立ったときは感じるものがあった」と悔しさを味わった場所に立つと、ゴールを奪おうと闘志を燃やした。

 すると、後半アディショナルタイムに大仕事をやってのける。DF初瀬亮が蹴り出したCKをヘディングで合わせると、ボールは相手選手に当たりながらもゴールネットに突き刺さった。

「最初に触った感覚があったけど、ボールが見えなかった」。取材エリアに姿を見せた際、「オウンゴールになりました?」と確認したように、相手に当たったこともあって、自身のゴールなのか確信が持てなかったようだ。しかし、「喜んだモン勝ちかなと思った」と、チームの連敗を3でストップさせる劇的なゴールに喜びを爆発させた。

 1年前、悔しさを味わった地でのゴール。「今まで準備してきたものに自信を持っていたし、そんなに気負い過ぎずに入れた。 自分の仕事はゴール前なので、そこにこだわろうとしたし、(長谷川健太)監督からも『一発決めて来い』と言われていたので、その気持ちが良かったと思う」。オウンゴールかと自身は心配していたが、公式記録の得点者の欄には、しっかりと『呉屋大翔』の名前が記されていた。

(取材・文 折戸岳彦)
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