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途中投入の1年生、湘南ユースFW佐藤が2点目のヘッド!「オーバメヤンのようなプレーを…」

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2点目のヘディングを決めた湘南ユースFW佐藤陸

[10.22 Jユースカップ2回戦 湘南ユース2-0東京Vユース 馬入]

 先制点から5分後、湘南ベルマーレユースの追加点を決めたのは途中投入のFW佐藤陸(1年)だった。ピッチコンディションが悪く、ボールがつながりにくい中、「スピードが武器なので、背後に抜ける動きが生きる」と臨んだルーキーが勝利を決定的なものにした。

 風上にエンドを取った湘南ユースが勢いを持ち始めた後半21分、スコアレスの状況で佐藤は3-4-2-1の1トップで投入される。「前半はなかなか点が入らない中で、後半から出た自分が決めないといけないという気持ちがあった」。そんな思いが結実したのは、先制後の後半38分のことだった。

 自陣でボールを持ったDF植草宏友(3年)が前にボールを送ると、右サイドに開いたMF柴田壮介(1年)が駆け上がる。「(柴田)壮介は結構足下(の技術)があるので、自分のタイミングでゴール前に入ろうと思った」(佐藤)と同級生を信じ、逆サイドから真っ先に走り込むと、絶妙なタイミングで入ったクロスを頭で押し込んだ。

 ゴールが決まるとすぐに、「2点目のゴールだったので、みんなで喜びたいと思って走って行きました」と先制点の場面と同じく応援団の元へ。喜びを爆発させた控えメンバーにもみくちゃにされていたが、「ああやってくれるのはうれしい。メンバーに入れない人たちも応援してくれて本当に感謝しています」と目を輝かせた。

「オーバメヤン(ピエール・エメリク・オーバメヤン)のようなプレーが目標」と話す背番号13は、提携関係にある福島の育成組織出身。普段は終盤からの起用で「背後に抜けたり、相手にプレッシャーをかけたりしている」というが、「これからはスタメンで起用してもらって、前半から点を決めて勝ちたい」と意気込んでいる。

 3回戦からも強豪が待ち受けているが、身体を張った守備からの攻撃が武器となる“湘南スタイル”において、快足アタッカーがヒーローになるチャンスはあるはずだ。まずは出場のチャンスをつかむため、「前から激しく行くチームなので、そこを徹底していきたい」と日々の練習でアピールしようとしている。

(取材・文 竹内達也)
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