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蹴って、投げて、跳ぶ司令塔。秋田商MF出口がロングスローで同点弾演出し、頭で決勝ゴール

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前半32分、秋田商高MF出口陽介(左)が勝ち越しゴール

[10.26 選手権秋田県予選準決勝 秋田商高 6-1 大曲工高 八橋陸上競技場]

 蹴って、投げて、跳ぶ。秋田商高は177cmのゲームメーカー、MF出口陽介(3年)が身体能力の高さを発揮して逆転勝ちに貢献した。

 敵陣でスローインを獲得すると、出口の出番。「2年生の前の春休みに(距離が出ることに)気づいた」というロングスローをゴール前まで次々と飛ばして相手にプレッシャーをかけた。前半20分には出口が右サイドからゴールエリアまで飛ばしたロングスローを相手GKがファンブル。最後は混戦からMF伊藤颯(3年)が押し込んで同点に追いついた。

 さらに32分、出口は伊藤颯の右CKを「いいボールが来たので決めるだけでした」と頭で完璧に合わせて勝ち越しゴール。その後は最も自信を持っている正確なキックでパスワークの起点になりつつ、ゴール前への迫力ある飛び出しや守備面で高さを発揮するなど、中心選手としてチームを勝利と導いた。

「前線の選手がいかにいいプレーができるか意識していきたい」という出口。昨年度はCBとして全国舞台を経験し、今年は中盤を務めるが、「今まで全国出てもいいプレーができたという印象がない」という。それだけに、最後の冬に自分の思い描く通りのプレーをして、チームメートとともに勝利を喜びたいという思いが強い。まずは新屋高との県決勝で必ず勝利し、全国切符を獲得する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2017

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