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「なぜシンジはレスターのキーマンなのか」英誌が今季公式戦5得点と好調の岡崎慎司を特集

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イギリス誌が岡崎慎司を特集

 レスター・シティを新たに率いることが決まったクロード・ピュエル監督が岡崎慎司を優先して起用すべきとの声が挙がっている。イギリス『ザ・スポーツマン』が特集を組んだ。

 リーグ戦8試合を終えて1勝のみと不振に陥っていたレスターは17日、クレイグ・シェイクスピア監督の解任に踏み切った。そして、マイケル・アップルトン氏が暫定監督に就任すると、敵地のスウォンジー戦に競り勝ち、今シーズン2勝目をマーク。さらに、24日のカラバオ杯(リーグ杯)4回戦のリーズ戦でも勝利するなど、軌道修正に成功した。

 しかし、アップルトン暫定監督はチームを2連勝に導いたものの、レスターは25日にクロード・ピュエル氏の招へいを正式に発表。サウサンプトンで昨シーズン、リーグ最低の決定率を記録するなど低調な1年を過ごしたフランス人指揮官が新たにキング・パワー・スタジアムのベンチに座ることが決定したが、原点に戻り公式戦2連勝とした暫定指揮官のやり方をうまく継続できるか注目が集まっている。

 レスターは今夏の移籍市場でマンチェスター・シティからケレチ・イヘアナチョを獲得するなど積極的な補強を敢行。新加入の同選手は岡崎慎司に代わり、エースのジェイミー・バーディーと前線でコンビを組むのではないかと期待されていが、依然として日本人代表FWが出場機会を確保し続け、「ピュエル新体制でも同様に岡崎を起用し続けるべき」と指摘する声が挙がっている。

 レスターを奇跡の優勝に導いたクラウディオ・ラニエリ氏は1年前に岡崎について「彼は前線から多くのプレスをかけるからチームにとって重要な存在だ。彼はチームを活性化させる存在で、チームメートも目を覚ますんだ」と称賛。実際に、同選手の献身性とボールに対する執念はチームに大きな利益をもたらしている。

 今シーズンも前線の選手でありながらレスターで高いボール奪取率を誇る岡崎は、無尽蔵のスタミナでボールを精力的に追い回し、相手ディフェンスの脅威に。さらに、ボール支配率がリーグワースト4位のレスターにとって、同選手のこの働きはカウンターアタックにつながる重要な役割を果たしている。

 岡崎はプレミアリーグで通算12ゴールと決して得点能力の高い選手とは言い難いが、ボックス内で泥臭く得点を奪うなど、その功績は称賛に値する。一見、チャンスのないような場面でも同選手が諦めることなくボールに食らいつくその姿勢は、レスターにとって大きな利点で、この特徴は岡崎がチームに有益をもたらす一番の理由のようだ。

 岡崎を起用せずに、イヘアナチョとバーディを前線に置こうとすれば、レスターはキープレイヤーを失い、すぐさまその代償を払うことになる。岡崎が先発で出場すれば、レスターのプレミアリーグでの勝率は5割を上回るが、スターティングメンバーから外れればチームの勝率は30%にまで低下する。チームに多くをもたらす岡崎の前線でのインパクトは、新たにレスターを率いるピュエル監督にとって重要なものになると現地メディアも見ているようだ。

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