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「長友佑都の復活劇は研究対象とすべき」…伊紙が “狂気” のインテルを特集

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2位と好調のインテルについて、イタリア紙『イル・ジョルナーレ』が特集を組んだ

 今夏から指揮官に就任したルチアーノ・スパレッティの下、インテルは8勝2分と負け知らずで、首位のナポリを2ポイント差で追う。シーズン開幕前、インテルのテクニカルコーディネーターを務めるバルテル・サバティーニ氏は「狂気と隣り合わせの喜劇俳優のようだ」と称したが、特集では、この言葉を引用し、「狂気と隣り合わせのスパレッティがこのクレイジーなインテルを乗りこなした」と題し、同監督の手腕を称えた。

 21日のナポリとの首位攻防戦では、アウェーながらもスコアレスドローに持ち込み、単独2位の座を守った。インテルの快進撃にサポーターも沸き、ホームで行われた24日のサンプドリア戦(3-2)には約5万4000人の観客が訪れた。これはジョゼ・モウリーニョが指揮し、トリプレーテ(3冠)を達成した2009-10シーズン以来の盛り上がりだと伝えている。

 またインテル好調の要因として、スパレッティが昨シーズンから所属していた選手の能力を引き出すことができたと指摘。レギュラーメンバーのうち実に8選手が古株であることに言及し、「だがまるで別人のようにみえる」と選手の変化に驚いた。

 中でもDFダニーロ・ダンブロージオとMFアントニオ・カンドレーバについては、「並外れた継続性を見せている」と称賛。2011年冬からインテルに所属し、監督から評価されることがあっても、サポーターの信頼を勝ち取ることができなかった長友も、新加入のDFダルベルト・エンリケとのポジション争いに勝利。サンプドリア戦では完璧なプレーを披露し、サポーターからスタンディングオベーションを受けた。劇的な変化について、「チェルタルド出身の監督がいかにしてナガトモを復活させたのか研究対象とすべき現象だ」と述べた。

 また今夏、加入したDFミラン・シュクリニアル、MFマティアス・ベシーノについては高額な移籍金への批判が多かったが、スパレッティは守備の要として機能させることに成功。「沈みかけの選手」と見られていたMFボルハ・バレロについても、チームの司令塔として、指揮官とともにチームをけん引しており、「すべてにおいて、スパレッティの手腕が見える」と絶賛した。

 スパレッティ率いるインテルの躍進はどこまで続くのか、長友の活躍と合わせて今後も目が離せない。

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