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「W杯に出たい」…宇佐美貴史が語る現状、そして日本代表への思いとは

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デュッセルドルフFW宇佐美貴史

 デュッセルドルフFW宇佐美貴史は、ブンデスリーガ公式のインタビューに応じた。移籍の背景や、日本代表への思いを語った。

 宇佐美は、今夏の移籍市場閉幕直前に、アウクスブルクから2部のデュッセルドルフに1年間の期限付き移籍で加入した。絶対的な主力とはいえないが、新天地では7試合で2ゴールを挙げ、まずまずの活躍を見せている。

 ブンデスリーガ開幕後の移籍という難しいタイミングでデュッセルドルフに加入した宇佐美。その背景には、やはり出場機会を考慮した決断だったという。

「アウクスブルクでは戦力として数えられてなかったと思います。自分自身、それを感じていました。まず試合に出るチャンスが来ないだろうと。その中でフォルトゥナから声を掛けてもらい、こちらに来た方が自分にとって絶対にプラスになると思いました」

 宇佐美が加入する際、デュッセルドルフは2部で第4節まで終えた段階で、3勝1分の首位に立っていた。好調のチームに入っていく難しさもあったが、フリートヘルム・フンケル監督とも焦らずに徐々にフィットしていけばいいという話があったようだ。

「勝っている分、選手や布陣を変える必要がないから難しさはありました。でも、監督からは『うちには良い選手が十分いるし、少し時間は掛かると思う』という話をされました。だから急がず、焦らずに、自分の体と向き合いながら、しっかりとコンディションを上げていくことができています。焦ってしまうと、最悪の場合はケガにつながることもあると思うしコンディションが上がらないこともあると思います。今は良いペースで自分と向き合うことができていますね」

 現在は、途中出場が多くはなっているがほぼ全試合に出場できているという宇佐美。プレー機会を得たことで、コンディションは確実に上がってきているようだ。

「試合に長い時間、出場していなかった分、細かいフィーリングなどは試合でしか補っていけない。そういう部分の感覚も上がってきているので、後は先発で出場した時に自分がどれだけインパクトを残せるかですね」

 そして最後に、ロシアW杯への思いを語った。

「まずはしっかりと地に足をつけること。僕がこのクラブでどれだけやれるかに尽きるのと思う。もちろん、意識はしていますし、W杯に出たいという目標があるからこそ、ここに来ました。でも、代表のことは意識してるからこそ一度忘れ、自分が今いるこのクラブでどういうプレーをするか、どうやって成長していけるかを追及していかないと。今は目の前のことしか見えていないですね」

 前回の日本代表メンバーには、招集されなかった宇佐美。キリンチャレンジカップという、いわば新しい選手を試す場に呼ばれなかったということが、代表において厳しい立場に立たされていることを物語っている。それでも夢の舞台に立つために、25歳のウィンガーは目の前のことに全力を注ぎつつ、虎視眈々とロシア行きを狙っている。

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